通常血液1ミリリットルあたりのアルコール(エタノール)ミリグラムで計測される。
日本では車両等の運転中許容される血中アルコール濃度(BAC; blood
alcohol
concentration)の法定の酒気帯び基準は0.3mg/mlである。日本の法規制は下記のとおりである。
【道路交通法】
(酒気帯び運転等の禁止)
第六十五条
何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。
2
何人も、前項の規定に違反して車両等を運転することとなるおそれがある者に対し、酒類を提供し、又は飲酒をすすめてはならない。
第百十七条の四
次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
一〜二 (略)
三
第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等(軽車両を除く。)を運転した者で、その運転をした場合において身体に政令で定める程度以上にアルコールを保有する状態にあつたもの
。
【道路交通法施行令】
(アルコールの程度)
第四十四条の三
法第百十七条の四第三号の政令で定める身体に保有するアルコールの程度は、血液一ミリリットルにつき〇・三ミリグラム又は呼気一リットルにつき〇・一五ミリグラムとする。
血中エタノール値の上限(BAC値)については各国で違いがある。2002年の調査では、多くの国で0.5mg/mlを上限としている。米国では0.8〜1.0mg/mlということであるが、チェコやフィンランドなどでは0となっている。
ちなみにBACと相対的な酔いの状態は下記のとおりである。
|
血中
アルコール濃度
(mg/ml) |
酔いの状態 |
爽快期 |
0.2〜0.4 |
◆さわやかな気分になるあ
◆皮膚が赤くなる陽気になる
◆判断力が少しにぶる |
ほろ酔い期 |
0.5〜1.0 |
◆ほろ酔い気分になる
◆手の動きが活発になる
◆抑制がとれる(理性が失われる)
◆体温が上がる
◆脈が速くなる |
酩酊初期 |
1.1〜1.5 |
◆気が大きくなる
◆大声でがなりたてる
◆怒りっぽくなる
◆立てばふらつく |
酩酊期 |
1.6〜3.0 |
◆千鳥足になる
◆何度も同じことをしゃべる
◆呼吸が速くなる
◆吐き気・おう吐がおこる |
泥酔期 |
3.1〜4.0 |
◆まともに立てない
◆意識がはっきりしない
◆言語がめちゃめちゃになる |
昏睡期 |
4.1〜5.0 |
◆ゆり動かしても起きない
◆大小便はたれ流しになる
◆呼吸はゆっくりと深い
◆死亡 |
(2006年11月6日 日刊 2面)