<05/08/25> 米国のベビーブーマー |
日本でベビーブーマーというと第二次大戦直後の昭和22−24年(1947−49年)前後生まれの人達をいう(別名「団塊の世代」)が、米国でベビーブーマーといえば、1946年から64年までの20年近くの間に生まれた人達を指す。米国においては、戦後の占領統治や朝鮮戦争の関係で出征者の復員が遅れたこともあり、出生率は1950年代後半から60年代初頭にかけてピークを迎えた。ベビーブーマー世代は米国総人口の3分の1弱を占める巨大な存在(7700万人)であり、米国の政治・経済を動かしている(クリントン氏はこの世代初の大統領)。彼らの老後資金準備への関心は高く、近年の金融商品・市場の急速な発展はその圧倒的なボリュームに負うところが大きいといわれている。
その他の先進各国でも概ね第二次大戦後にベビーブームを経験しているが、日本のように戦争直後の短期間に出生が集中している国はあまり見受けられない。ちなみにお隣の韓国では、朝鮮戦争終結後の1955−63年生まれの世代がベビーブーマーと呼ばれるようだ。
(2005年8月16日 日刊5面)
保険用語研究会 |
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