<06/04/27> 富国生命 「お客さまセンター」開設
カスタマーセンター
 昨年・一昨年来、生損保あげてカスタマーセンターというものが立ち上がっている。これは本社事務部門の分離化によるリスク分散(BCP(Business Continuity Program)の一環)の効果の向上、コール機能の精緻化という課題の解決、大都市周辺と地方都市における労働賃金の違いによる経営の効率化またそれに伴う雇用の拡大、会社資産特に不動産の再利用、などがカスタマーセンター設立の理由として挙げられる。内容も20時以降は自動音声対応として24時間体制を取るところも出てきており、顧客対応も終日のもの、また休日も顧客対応をするなど、カスタマーセンターは機能が充実していきている。
また2005年12月21日の本紙でも取り上げられているが第一生命社がCRMベストプラクティス賞受賞の記事に見られるように、生命保険会社のCRM・CSRも一般的な評価を受けるようになってきた。
ただ以前とは異なり、単にそのような上ものの構成に終わらず、会社の経営面での本質的な変革も徐々に引き起こしているところが注目されるところである。実際カスタマーセンターは時代の象徴であり単に経営資源の効率化だけではなく、その為の会社組織の全面的な改編を進めることが求められており、保険以外の金融機関が既に行っているサービスに一歩近づきさらに保険独自のサービスコンテンツの充実が求められている。
(2006年4月17日 日刊 2面)
保険用語研究会