<06/09/11> キャット・ボンド
“Catastrophe bond”(大災害債券)の略。大災害リスクを証券化したものであり、大災害の有無あるいはその程度によって償還額が変動する債券。ART(Alternative Risk Transfer:代替的リスク移転手法)の代表格。大災害のリスクについては伝統的に再保険によってその分散が図られてきたが、リスクがより巨大化してきたことなどを受け、より広く証券市場の参加者(機関投資家など)にそのリスクを分散する動きが進んでいる。保険会社が発行するケースと一般事業会社が発行するケースがあるが、日本では、TDL(東京ディズニーランド)を運営するオリエンタルランド株式会社が地震による入場者数の減少に備えて発行したのが最初とされている。
(2006年9月4日 日刊 4面) 保険用語研究会