<05/09/12> 無解約返戻金型商品
保険期間が長期にわたる医療保険(特に終身医療保険)の場合は、将来の支払に備える積立金(責任準備金)が相当の額になる。解約の場合にこの積立金を返還しないこととし、その分保険料を安くした商品を無解約型商品と呼ぶ。最近では、こうした無解約型商品のウエイトが高まっている。
解約返戻金を低くすることにより保険料を安くした商品のことを一般に解約依存型商品=ラプス・サポーテッド型商品と呼ぶが、この一番極端な形が無解約返戻金型である。わが国では損害保険会社系生保会社が解約依存型の死亡保障商品を開発したのが始まりで、その後、特約に広がっている。
なお、医療保険においては、解約返戻金を無くすことと併せ死亡保険金を無くすことも行われる。保険料をさらに引き下げる効果が期待できるほか、解約返戻金がないので、死亡時期が迫った時に事前に解約してしまうという問題を避けることもできる。
8月31日 日刊1面の「大和生命医療保険」関連  保険用語研究会