<05/12/08> 年換算保険料 |
生保会社の業績を表す指標の一種で、2004年頃から公表されるようになった。多くの会社では、新契約年換算保険料、保有契約年換算保険料とそれぞれの第三分野部分の数値、合わせて4つの数字を公表している。 「年換算保険料」は、1回あたりの保険料に年間の支払回数(月払いなら12回)を乗じて求めるが、一時払の場合は、保険料を保険期間で除して求める。死亡保障から医療や年金へのシフトが進む中で、保険金額より保険会社の実態をよく表す面もある。 欧米では、貯蓄性の強い商品が主流ということもあってか、新契約業績の指標として新契約高ではなく新契約年換算保険料(
Annualized New business Premium ,
ANP)が一般に用いられてきた。日本とは異なり一時払契約については保険料に1/10を乗じるのが一般的である。また、保有契約年換算保険料の開示を見かけることは少ない。収入保険料実額と大きな差がないということだろうか。
日本の場合、生命保険協会のディスクロージャー開示基準で公表が求められているのは、第三分野の保有契約年換算保険料だけである(2004年度決算から)。上述したように多くの会社では4つの数字を公表しているが、公表していない会社もあるので、全社数値等を求める際は注意が必要である。 (2005年11月30日 日刊1面 12月1日2面 12月2日2面)
保険用語研究会
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