<05/09/20> 再保険
保険会社が引き受けた保険契約上の責任の全部(全部再保険)又は一部(一部再保険)を更に他の保険会社に保険させることを目的とする保険です。保険会社が保険契約にもとづいて保険金を支払うことによる自分自身の損害をてん補するための保険とするのが再保険です。責任保険の一種です。これに対して、再保険に対して,保険会社が一般の保険契約者から引き受ける保険を元受保険という。元受保険と再保険は別個の保険です。再保険は,元受保険会社を被保険者とする損害保険であるということができる。再保険の引受方式としては,個別の元受保険ごとに引き受ける任意再保険と,一定の基準を満たす元受保険について包括的・自動的に引き受ける特約再保険がある。たとえば,元受保険会社が負う保険金支払責任のうち一定比率を比例的に再保険会社が支払う方式や元受保険会社が一定金額を超える保険金支払責任を負った場合のその超過額のみを再保険会社が支払う方式などがある。再保険があることによってリスクが分散され元受保険の引受けも可能となる。2001年9月11日のテロのように通常では予期できない大規模な損害は、保険数理上に完全に見込むことは難しく、保険会社自身もリスク分散する必要があります。
地震保険等は、政府が再保険を引き受けるというような方法が採用されています。
(2005年8月31日 日刊4面)