<06/06/26> HRAとHSA |
20消費者主導型医療プラン(Customer Driven Medical Plan―注1、以下CDMP)について同記事では、HRA(Health
Reimbursement Arrangement=健康保険払戻口座)、HSA(Health Savings Account=健康保険貯蓄口座)を挙げている。 この二つを比較しながらその特質を見てみよう。 1. ポータビリティー:HRAは雇用主拠出であり、HSAは従業員拠出であることから容易に想像がつくように、HRAの残額は従業員の退職とともに雇用主に返還され結果的にポータビリティーはないが、HSAは完全に従業員の持分であり、ポータビリティーがある。 2. 口座への企業拠出:HSAは一定の年額上限の下に、企業からの拠出を許している。これに対してHRAは雇用主拠出のみである。 3. 自己負担部分:HSAは当初より高い自己負担部分を持っている。これは本人の場合1,100ドル、家族の場合は2,200ドルである(年間自己負担上限は本人5,000ドル家族10,000ドル)。その一方、HRAはそのような高い自己負担部分を設定することは強制されていないが、一定の閾値を設けることは否定されていないため、雇用者側から何らかの自己負担部分を求められることがある。 注1 ミリマンのAlphabet
Soupによると、Customer Directed Medical Planとなっている。 (http://www.milliman.com/pubs/Healthcare/content/
consultants_corner/HSAs-HRAs-MSAs-CC.pdf) 注2 保険料などについては(http://www.opm.gov/hsa/) (2006年6月21日 日刊 5面)保険用語研究会 |
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