●日弁連交通事故相談センターに所属する弁護士による編集
●実務家向けに平成10年以降の判例をあらゆる観点から分析
●後遺障害関連での最新重要判例を収録し第二版として刊行
交通事故の場合たとえ軽微な事故でも、まずは「むち打ち損傷」を心配することは社会一般の常識といっても過言ではない。医学の世界では「外傷性頚部症候群」の科学的分析が進み、工学の世界ではむち打ち損傷低減のための自動車用ヘッドレストの世界統一安全基準(gtr)が国連のもとに策定されるなど、世界的な検討が進んでいる。賠償事案としての件数も多く、むち打ち損傷を抜きにしては交通賠償実務は語れない。
本書は、日弁連交通事故相談センターに所属している弁護士らが、実務家向けに交通事故のむち打ち損傷問題をめぐる最新の動向の解説を試みたもので、公刊された平成10年(1998年)以降の裁判例をあらゆる観点から検討を加えて分析・編集している。2009年に初版を発行して以来好評をもって迎えられてきたが、後遺障害関連での最新重要判決を収録し、第二版として緊急出版した。
本書の主な内容
第1編 医学的問題
第1:頚部の解剖
第2:むち打ち損傷の歴史
第3:むち打ち損傷の分類
第4:むち打ち損傷の症状
第5:むち打ち損傷の検査
第6:むち打ち損傷の治療
第7:むち打ち損傷の周辺疾患
第2編 法的問題
第1:治療に関する問題
第2:休業に関する問題
第3:傷害慰謝料に関する問題
第4:後遺障害に関する問題
第5:素因減額に関する問題
第3編 工学的問題
第1:むち打ち損傷の発生機序
第2:賠償問題における工学的知見
第3:新しい問題意識
〔特別寄稿〕
「むち打ち症低減のための世界統一自動車安全基準」
浅田浩之(JASIC/三菱自動車工業(株))
【訂正情報】
本書に以下の誤りがありました。お詫び申し上げますとともに、訂正いたします。
●本文112頁本文上から18行目~21行目
(誤)⑪大阪地裁平成17年6月3日(交民38巻3号743頁)
職種:家事手伝い・主婦、
女性年齢不明、後遺障害非該当
症状固定まで214日
受傷後214日間につき60%で認定
(正)⑪削除(該当判例がないため、削除いたします)
※以下、裁判例の番号(112~113頁)が繰り下がります。
(誤)⑫ ⇒ (正)⑪
(誤)⑬ ⇒ (正)⑫
(誤)⑭ ⇒ (正)⑬
(誤)⑮ ⇒ (正)⑭
(誤)⑯ ⇒ (正)⑮
(誤)⑰ ⇒ (正)⑯
(誤)⑱ ⇒ (正)⑰