本書は、保険業に関する法規制について、保険会社の担当者から相談されることが多い問題をQ&A方式で分かりやすく解説する本として多くの読者を獲得してきた。このたび、平成26年改正保険業法(平成28年5月29日施行)を踏まえ全般的な見直しを行い、既存のQ&A(保険募集について、団体保険について、など)の刷新を図るとともに、新たなQ&A(修理サービス事業の保険該当性の具体的検討、「その他の付随業務」と業務の代理・代行、海外法制上の組織再編行為と日本当局の認可の必要性、意向把握義務について、比較推奨規制について、比較推奨規制とコミッションバイアスについて、電話募集に関する監督指針上の留意点など)を新たに収録。
■本書の主な内容:
第1部 論点一問一答
第1章 総論(保険会社に対する規制/保険業法の目的/「保険業」の定義/修理サービス事業の保険業該当性/保険会社の免許制)
第2章 業務全般(付随業務/業務の代理・事務の代行/業務運営に関する措置/支払管理態勢/アームズ・レングス・ルール/子会社の範囲/不祥事件届出/商品広告における誤表示と不祥事件届出の要否/合併/海外の組織再編と日本当局の認可/外国保険業者/保険会社の株式取得に係る規制
第3章 保険募集(保険募集/銀行窓販に関する規制/意向把握義務/比較推奨規制/比較推奨規制とコミッションバイアス/虚偽説明・重要事項説明義務/告知義務/特別利益の提供/比較表示/保険商品の販売勧誘に係る適合性原則等/高齢者に対する保険募集 /電話募集に関する監督指針上の留意点/構成員契約規制/表示規制/自己契約・特定契約規制/特定の代理店等に対する過度の便宜供与/社員代行等/作成契約/委託型募集人
第4章 その他(団体保険/早期是正措置/保険会社の破綻手続/金融ADR手続き等/反社会的勢力対応に係る態勢整備/個人情報保護法
第2部 対談 「保険業法の精神を読み解く」(初版再録)