本書は、平成25年6月から「実務に役立つ交通事故判例」として保険毎日新聞で連載された平成25年5月～平成31年4月までの東京地裁民事第27部の裁判例のうち、公刊された判例253件を整理・分析した実務書です。
　損害賠償実務に携わるとき、交通事故事件のみを扱う交通専門部であるこの民事第27部の判断は、交通事故はもとより損害賠償のあり方を示すものとして絶対に理解しておくことが必要であるとされています。
　本書は、これらの裁判例をもとに、「脳脊髄液減少症」や「高次脳機能障害・MTBIの認定」など、損害賠償を中心に交通事故訴訟で重要な50項目について、各項目のリーディングケースや参考裁判例にも触れながら、実務に役立つ考え方をわかりやすく解説しており、交通事故訴訟を扱う実務者にとって必携の一冊といえます。

■本書の主な内容
第1章　責　　任
第2章　損害事実
第3章　損害算定
第4章　損害額の調整
第5章　保　　険
第6章　手　　続

■監修者略歴
古笛　恵子（こぶえ・けいこ）
弁護士（コブエ法律事務所）
中央大学法学部法律学科卒業
中央大学法科大学院客員教授、早稲田大学法務研究科兼任講師
日本交通法学会理事、日本賠償科学会理事、日本損害保険