うず
そんな時こそ
今年は、能登半島大地震、羽田空港での航空機衝突炎上、九州小倉での大規模火災に象徴される繁華街での火事など、連日騒然たる雰囲気の中で始まった。
コラム子自身も、その前兆のように年末31日に起きた某私鉄の人身事故による運転中止で、1時間以上駅に足止めされ寒風にさらされる事態を経験した。
いつ、どこで誰が、どんな事態にさらされるリスクがあるかわからないのが人生であり、事故災害による経済的損失を速やかに補てんして通常生活への復帰を支援し、加入者の安逸を保障する保険の役割、重要性を再認識した日々だった。
能登半島地震では、その後の報道によれば交通網の寸断による孤立地区などの被災拡大も明らかになり、地方自治体や国もできる限りの対応をし、被災者に向けては公私にかかわらず多くの支援がなされているものの、その実態は多難と言わざるを得ないようだ。無論、各地の大火災被災地も深刻な状態に変わりはない。
そんな多数の方々が困難に直面する事態が発生した時こそ、助け合いの精神を体現する保険業界は、一丸となって業務使命にまい進するのだと思う。業界は生損保とも「災害救助法適用地域」での特別取り扱いを開始している。さらに、コロナ禍においての「みなし入院」の扱いに象徴されるような前例のない扱いも実施されるかもしれない。
先の東日本大震災の時は、会社の営業職員、代理店が自らも被災しているにもかかわらず、応援に駆け付けた本社職員、支社職員と協力し、加入者の安否確認等に大活躍した。
今回も能登半島の震災のみならず、全国各地の災害に対して、保険会社、職員の行動が称賛として後日語り継がれることを願っている。(朗進)