｢保険業法等の一部を改正する法律」が成立し、明年施行される見通しとなりました。これによって、これまで長年にわたって議論されてきた｢根拠法のない共済｣いわゆる“無認可共済”を規制するとともに、登録型の｢少額短期保険業｣が認められることになりました。このことは｢根拠法のない共済｣の規制という枠組みにとどまらず、根拠法のある共済や既存の保険会社にも大きな影響を及ぼすことになるでしょう。今回の保険業法の改正はまさに保険の歴史における大きな転換であり、ダイナミックな市場の展開が予測されます。言わば「転換の書｣とも言うべき本書は、共済・保険関係者はもちろんのこと、新たなビジネス機会への参入を計画している多くの方々にとって必読の１冊と言えるでしょう。
【本書の主な内容】
第１部　はじめに
第２部　共済の歴史と現状および問題点
第３部　金融庁の動向
第４部　根拠法のない共済の法律問題
第５部　今後の共済事業の在り方・規制の在り方
第６部　おわりに（新しい時代に向かって)
【巻末添付資料】
・Lloyd’s　Market Bulletin dated 19th May 2003
・金融審議会金融分科会第二部会「根拠法のない共済への対応について」平成16年12月14日
・総務省行政評価局「根拠法のない共済に関する調査　結果報告書」平成16年10月
・第162回国会における金融庁関連法律案