第一生命HD 23年度末決算 修正利益は87%増の3193億円 新契約年換算保険料 第一フロンティアがけん引し27%増に
第一生命ホールディングスが5月15日に発表した2023年度末決算によると、国内は第一生命(新型コロナ関連支払)、第一フロンティア生命(新契約費用)ともに前期の減益要因が改善し大幅増益、海外は豪TALの利益が堅調だった他、 米プロテクティブで米銀破綻影響からの反動増もあり増益となった結果、グループ修正利益は前年比87%増の3193億円(対期初予想対比+18%)を計上した。連結経常収益は同16.0%増の11兆281億円、連結経常利益は同39.1%増の5390億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同84.6%増の3207億円、グループ基礎利益は同44.5%増の5251億円となった。
24年度末の連結業績予想については、第一生命の有価証券売却益の増加や第一フロンティア生命の新契約費の減少、米プロテクティブの一過性減益要因(米銀破綻)からの回復等でグループ修正利益は3400億円程度と予想。24年度から連結を開始するベネフィット・ワンからの利益貢献が開始するものの、同社買収に伴い生じた無形資産の償却も同時に発生する。経常収益は19.1%減の8兆9220億円、経常利益は4.3%増の5620億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.7%増の3230億
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〈生保各社の24年度営業方針 4〉
住友生命は、「社会公共の福祉に貢献する」というパーパスのもと、同社が定める「サステナビリティ経営方針」を実現するため、2023年3月に、2030年に向けた住友生命グループの目指す姿「住友生命グループVision2030」(以下、「Vision2030」)を策定した。23年度は「Vision2030」に向けた初年度として着実な取り組みを進め、Vitalityの会員数は130万人超となった。24年度は、同社が目指すウェルビーイングに貢献する「なくてはならない保険会社グループ」の実現に向けたキーワードとして「“新”を広げる」を掲げている。営業企画部長の浅野晋良氏に具体的な方針を聞いた。
――23年度の振り返りを。
浅野 23年度は「Vision2030」に向けた、最初の3カ年計画「スミセイ中期経営計画2025」の初年度として、「ウェルビーイングデザインへの進化」「新規領域でのイノベーションの実現」「収益構造改革」「グループ戦略」という四つの取り組みから、ウェルビーイング領域の拡大に着手した。その中で、営業職員に強く関与する取り組みとして、ウェルビーイングデザイナーへの進化を掲げている。これは、従前からの保険領域におけるコンサルティングに加え、今後展開を検討していく非保険領域
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