保険毎日新聞社からこのほど「少額短期保険会社設立・運営マニュアル」が出版された。
　保険業法改正により、新たに少額短期保険業が認められることとなったが、市場関係者から「少額短期保険会社を設立するにはどうすればよいのか」、さらには「設立後の運営はどのように行えばよいのか」といった声が多く聞かれる。
　本書は、そうした市場のニーズに応えて発刊したもので、少額短期保険業者を目指す関係者にとってはまさに必携のバイブルといえる。
　編著者の大石正明氏（大石保険研究所代表）は、かねて共済問題について研究し、数多くの論文を発表するとともに、２００５年に「根拠法のない共済と新しい保険会社―保険業法改訂と今後の展開の可能性」を出版（保険毎日新聞社刊）。また、０６年には同書の著者の一人である濱田裕介氏が執筆した「―少額短期保険会社を目指す事業者のための―特定保険業者届出マニュアル」（保険毎日新聞社刊）の監修者でもある。
　同書は、編著者の大石氏が第１編と補足編、弁護士の片山由美子氏が第２編、実務家の濱田氏が第３編、同じく実務家の渡部修弘氏が第４編をそれぞれ執筆。また、マニュアルとしての充実を図るため、各種資料も多数掲載している。主な内容は次のとおり。
　第１編「総論編」：保険業法改正後の現状▽保険業法改正を振り返る▽積み残された問題　保険とは何か▽少額短期保険会社設立に際しての実務的課題
　第２編「法律編」：法律の構造の整理および言葉の整理▽少額短期保険業に関する全般的な規制▽登録▽事業方法書等の記載事項▽経過措置▽特定保険業者から少額短期保険業者への転換
　第３編「設立・運営に係る実務編」：少額短期保険業の特性▽事業計画▽登録から事業開始までの主な提出書類▽サンプル
　第４編「少額短期保険会社の健全性確保について」
　補足編「少額短期保険業者登録に向けて　商品面の課題」