近年長足の進歩を遂げている「がん医療」に保険会社はいかに対応しているのか、そして今後のがん医療はどう変化していくのかを解説しながら、現代のがん保険需要にマッチした主要保険会社のがん保険を比較研究。
本書の主な内容
第1章 がんとがんの療養環境
◆がん保険の販売
1.販売開始当時の商品
2.その後の販売拡大
◆がん保険とは
◆がん保険と保険営業
◆がんとは
1.生物学的特徴
2.死因統計
◆がん療養の三大負担
◆がんの患者の経済的自己負担
◆国民医療費の動向
1.医療費総額
2.医療費の内訳とがん医療費
3.自然増の内訳
◆高額化する医療費と高額療養費制度
◆知っておくべき公的医療制度
◆がんの医療環境と医療制度の各種変化
◆がんの療養と主な診療報酬点数
第2章 がん保険と約款
◆「がん・ガン」の定義
◆2種類の「がん」「ガン」
◆WHOの分類
◆上皮内新生物・上皮内がん・異形成
1.悪性新生物との違いは?
2.どの部位に多いの?
3.放置するとどうなるの?
4.再発しないの?
5.粘膜と上皮の違いは
6.異形成とは
7.上皮内新生物、上皮内がん、高度異形成の関係は
8.粘膜内がんとは
9.支払い時のトラブル 「悪性新生物」でないものを「がん」と説明する医師がいるのは何故?
10.乳腺と上皮内新生物
11.上皮内新生物の保障は必要か?
◆がんの進行度、ステージ
◆がんの診断確定
◆難しい給付判断
1.「がん」の該当可否
2.「がん」の治療を直接の目的とする入院・手術
3.その他
◆逆選択を防止する特有の規定
◆「がん保険」の加入時告知書
1.「がん保険」特有の告知
2.注意点
◆募集資材の不適切解説事例
第3章 がんの治療
◆外科的治療
1.治療成績向上の時代から非侵襲的治療の時代へ
2.非侵襲的治療から集学的な個別化医療の時代へ
3.多様な治療方法
◆放射線治療
◆化学療法
1.化学療法とは
2.抗がん剤には、多数の種類がある
3.抗がん剤の治療の現状
◆分子標的薬
1.分子標的薬とは
2.分子標的薬はなぜ高い
3.経済的副作用(毒性)とがん保険
◆新しい「がん免疫療法」
◆がん治療のパラダイムシフト
◆緩和ケア・支持療法
◆在宅療養の事例と費用
◆補完代替・サプリメント・標準外医療
1.補完代替医療
2.標準外医療
◆未承認薬と自由診療
第4章 商品
Ⅰ.商品の総論
◆保険業法改正 情報提供義務
◆商品の比較、推奨
◆商品情報提供とWEB約款
◆給付と法律
◆商品の認可
◆商品開発のコンセプト(軸)
◆主契約
◆商品の保障期間と男女別保険料
◆特約方式と一時金方式
◆優良体保険の問題
◆今後求められる保障
Ⅱ.比較推奨基準
◆評価基準の考え方
◆無駄な通算等の競争
Ⅲ.商品スペック各論と推奨視点
◆がん・ガンの定義と確定診断の条件
◆悪性新生物診断一時金
◆診断一時金の複数回支払い
◆上皮内新生物保障額
◆入院給付
◆手術給付
◆放射線治療給付
◆抗がん剤
◆先進医療保障
◆通院保障
◆在宅療養、退院療養
◆進行度別保障
◆保険料払込免除規定
◆付帯サービス
◆総括
Ⅳ.保険会社別 がん保障専用商品の評価
◆基本保障と評価
◆ソニー生命
◆ひまわり生命
◆プルデンシャル生命
◆オリックス生命
◆アクサ生命
◆あんしん生命
◆AIG富士生命
◆あいおい生命
◆マニュライフ生命
◆アクサダイレクト生命
◆メットライフ生命
◆アフラック
◆チューリッヒ生命
あとがき ― がん保険の役割と社会的意義