40年ぶりに民法(相続法)が改正されました。主な改正項目は、①配偶者の居住権の保護、②遺産分割に関する見直し、③遺言制度に関する見直し、④遺留分制度に関する見直し、⑤相続の効力等(権利及び義務の承継等)に関する見直し、⑥相続人以外の者の貢献を考慮するための方策、となっています。これらの改正項目において、本書は、相続法と保険法の接点にテーマを絞り、保険の取扱いを具体的に解説しました。
第1章で平成30年相続法改正の概要を明らかにした後、第2章では遺産分割の手続における保険とのかかわり、第3章では遺留分侵害額請求がなされる場合において、保険法や相続法と接点がある裁判例を参考に、今回の改正点を加えながら解説しています。さらに第4章では、生保・損保それぞれの保険金の受領について解説し、保険実務に携わる方々にとって、大変わかりやすい実務書となっています。
【主な構成】
第1章 総 論
第2章 遺産分割手続における保険の取扱い
第3章 遺留分侵害額請求における保険の取扱い
第4章 保険金の受領
【編著者略歴】
松嶋 隆弘(まつしま たかひろ)
日本大学(法学部)教授、弁護士(みなと協和法律事務所)
1993年日本大学大学院法学研究科博士前期課程修了、司法修習修了(48期)
井口 浩信(いぐち ひろのぶ)
日本大学法学部講師 博士〔経営法〕
1983年日本大学法学部卒業、1999年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、2005年一橋大学大学院国際企業戦略研究科博士課程経営法務専攻修了
吉原 恵太郎(よしはら けいたろう)
弁護士(吉原法律事務所代表)
1999年立教大学法学部卒業、2007年明治大学大学院法務研究科卒業、2010年司法修習修了(63期)
【訂正情報】
本書第1刷に以下の誤りがありました。お詫び申し上げますとともに、訂正いたします。
目次ⅸ頁 下から14行目
本文91頁 本文下から5行目・4行目・1行目
本文92頁 本文上から1行目・2行目・9行目・10行目・
13行目・14行目・16行目・20行目・25行目
索引232頁 (は行)上から11行目
(誤)不随問題
(正)付随問題