2020年6月、国際会計基準審議会(IASB)は、IFRS第17号「保険契約」の限定的な修正を公表しました。適用範囲や適用上のポイントなどの修正基準のほか、適用期日が2年延期(2023年1月1日開始)されました。
本書は、この修正を反映し、2018年7月に発刊した初版以降に開催された移行リソース・グループ(TRG)の議論も取り込んだ改訂版です。
また、米国財務会計基準審議会(FASB)が2018年8月に公表したASU2018-12「長期契約の会計処理に関する限定的な改善」についても触れています。
IFRS第17号の導入は企業の会計関連担当者にとって容易なものではありません。本書は、保険契約に関する会計実務に携わる方々をはじめ、広く関心を持つ方々がIFRS第17号保険契約を理解するためにわかりやすく解説した、まさにおすすめの一冊です。
【主な構成】
第1章「IFRS第17号公表の意義」、第2章「範囲」、第3章「保険契約の集約レベル」、第4章「当初認識」、第5章「当初測定」、第6章「事後測定」、第7章「再保険契約」、第8章「条件変更および認識の中止の概要」、第9章「表示」、第10章「開示」、第11章「発効日および経過措置」、第12章「他の基準書の結果的修正」、第13章「第17号の導入による影響」、第14章「経営管理としての意義および留意点」、第15章「米国会計基準(U.S.GAAP)の改正」、補章「TRG議論より」
【著者略歴】
有限責任監査法人トーマツ
有限責任監査法人トーマツは、デロイト トーマツ グループの主要法人として、監査・保証業務、リスクアドバイザリーを提供しています。日本で最大級の監査法人であり、国内約30 の都市に約3,200 名の公認会計士を含む約6,900 名の専門家を擁し、大規模多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。