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Hokanグループ 「攻め」の領域―消費者との接点への展開図る P2PのFrichを子会社化

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 Hokanグループ(東京都中央区、小坂直之代表取締役社長CEO)は7月2日、同日付でP2P保険プラットフォームを運営するFrich㈱(東京都中央区、富永源太郎代表取締役)の株式を取得し、子会社化したと発表した。

 Frichは保険や公助によるカバーが難しい領域における補償設計サービスとその運営プラットフォームを有する2018年創業のインシュアテックスタートアップ。個人間で資金を拠出しあうP2P( Peer to Peer )型の補償づくりを得意とし、主にペットや自治体等の領域でニッチな補償づくりを支援してきた。アクセラレータ兼ベンチャーキャピタルのPlug and Play Japanから日本初の資金調達に成功し、東京都が主催する東京金融賞2019金融イノベーション部門で第1位、「コロナ下のニッポンを救う 未来の市場をつくる100社」(日経ビジネス)や「世界を変えるスタートアップ大賞」(日経トレンディ)に選出されるなど注目されてきた。
 Frichの子会社化は、Hokanグループとして初のM&A案件となる。同グループでは、「当社は2月3日付でグループ経営体制に移行後、プロダクトカンパニーであるhokanとソリューションカンパニーであるCIENの2社による体制で運営している。hokanは保険募集人や代理店の業務効率化、ガバナンス・コンプライアンス対応を支援すべく保険流通の業務インフラをSaaS形式で提供し、CIENは保険業界の専門性やナレッジを生かしたプロフェッショナルサービスを提供し、保険会社や保険代理店の経営を支援している。今回グループに加わったFrich社は、既存の枠組みを超えた新しい補償を、コミュニティ単位でオーダーメイドかつスピーディーに提供するP2P補償モデルと、これに必要なシステムを提供している。当社はこれまで、プロダクトとしてのhokan(R)を通じて、法人を対象に「守り」に強いサービスを中核として展開してきたが、Frich社のサービスが加わることで消費者との接点を創出する「攻め」の領域へ展開していくことが実現する。“Product×Solution×Creativity ”による三位一体の新たな価値共創モデルのもとで、成長余白を抱える保険業界に対し、顧客ニーズに応じる新たな可能性を提案していく」としている。さらに、今後もこのようなM&Aを戦略的に進めていき、将来的にはグループ全体で「Hokanコミュニティ」の形成を通じた保険業界流通のプラットフォーム構築を目指していくとしている。
 今回のM&Aについて、Frichの富永代表取締役は、「Frichのサービスは、従来の保険または少額短期保険がカバーしにくい領域においてオーダーメイドで新たな補償/セーフティネットを創出できる全く新しい金融サービスだ。その革新性は、規制のサンドボックス制度を活用したP2P保険のビジネスモデル確立・東京金融賞第1位受賞を契機に、神戸市や仙台市など自治体との各種取り組み、カード会社との協業の中で特に評価され、活用されてきた。Frichは、hokan、CIENと『三位一体』となることで、唯一無二の金融サービスをより洗練させ、バーティカルSaaS、コンサルティングに“ Creativity ”という差別化を提供していく」とコメント。
 また、Hokanグループの小坂代表取締役社長CEOは、「このたびのM&Aを契機に、当社グループは“Product ”と“ Solution ”に加え、“ Creativity (創造) ”という第三の軸を得た。これにより、保険業界が抱える課題解決にとどまらず、顧客とともにまったく新しい価値を生み出すフェーズへと進化する。業界を取り巻く制度変化や価値観の変容にも柔軟に応えながら、私たちは変化を追うのではなく、自ら変化を起こす存在として、業界の未来を切り拓いていく。挑戦を恐れず、新しい仕組みと体験を社会に届ける。この歩みの先に、グループとして『業界の貢献者』としての責任を果たし続けていく覚悟がある」と述べている。

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