三井住友海上プライマリー生命 生前贈与期間が短い契約の取り扱いを開始 通貨選択型特別終身保険「やさしさ、つなぐ2」改定
三井住友海上プライマリー生命は10月1日から、通貨選択型特別終身保険「やさしさ、つなぐ2」を改定した。幅広い顧客のニーズに応えるため、契約通貨が円建ての契約で贈与期間が短い(生存給付金支払回数が少ない)契約の取り扱い等を開始。また、外貨建ての契約で解約控除率を引き下げ、顧客の負担の軽減を図るなどの改定を実施した。
「やさしさ、つなぐ2」は一時払いの終身保険で、契約者が契約通貨(米ドル・豪ドル・円)と生存給付金支払回数・終身保障倍率(注)を選択し、契約通貨建てで運用しながら、所定の生存給付金を支払う仕組みの通貨選択・生存給付金あり型の保険。生存給付金は、毎年の生存給付金支払日に被保険者が生存している場合に支払う。「やさしさ、つなぐ」シリーズは、生存給付金の受取人を家族とすることで、契約者の資産をスムーズに生前贈与できる特徴などから、2016年8月の発売以降、28万人を超える顧客が契約し、販売累計額が3兆3000億円を超えているという(25年8月末現在の契約成立ベースの契約者の延べ人数、販売累計額)。
今回の改定では、まず「生存給付金支払回数」と「終身保障倍率」の取扱範囲を変更し、組合せの選択肢を広げ、贈与期間が短い(生存給付金支払回数が少ない)契約の取り扱いを開始した。
具体的には、これまで円建契約については、「終身保障なし」(終身保障倍率0倍)の「生存給付金支払回数」10回~30回の契約のみを取り扱っていたが、今回の改定で、「終身保障なし」(終身保障倍率0倍)タイプで、「生存給付金支払回数」5回、6回、7回、8・9回の取り扱いを追加、また、同じく円建契約の「終身保障あり」(終身保障倍率1倍)タイプで、「生存給付金支払回数」3回、5回、7回、10回の取り扱いを、同(終身保障倍率3倍)タイプで「生存給付金支払回数」5回、7回、10回の取り扱いを追加した。
また、外貨(米ドル・豪ドル)建契約についても、「終身保障あり」(終身保障倍率1倍)タイプで、「生存給付金支払回数」について従来の3回、10回、11~20回に加えて5回、7回の取り扱いを、また同(終身保障倍率3倍)タイプで従来の5回、10回、11~20回に加えて7回の取り扱いを追加した。
外貨建契約ではそのほかに、「終身保障なし」(終身保障倍率0倍)タイプの「生存給付金支払回数」5回と、「終身保障あり」(終身保障倍率1倍)タイプの「生存給付金支払回数」3回の取り扱いについて、76歳以上の年齢制限を撤廃している。
また、外貨建契約の解約控除率の引き下げについては、「終身保障倍率0倍/生存給付金支払回数5回」「終身保障倍率0倍/生存給付金支払回数7回」以外の契約について、契約日から解約日までの年数が1年未満の契約の解約控除率を従来の6.5%から5.0%に、同じく1年以上2年未満で5.2%から4.0%に、2年以上3年未満で4.0%から3.1%に、3年以上4年未満で3.0%から2.3%に、4年以上5年未満で2.1%から1.6%に、5年以上6年未満で1.4%から1.1%に、6年以上7年未満で0.8%から0.6%に、7年以上8年未満で0.4%から0.3%に引き下げ、顧客の負担の軽減を図っている。
そのほかにも、一時払保険料の最高額を基本保険金額が10億円となる保険料から20億円となる保険料へ引き上げ、より多くの顧客のニーズに応えるようにした。
(注)例えば、終身保障倍率が3倍の場合は、基本保険金額のうち生存給付金の1回あたりの金額×3が死亡保険金額となる。
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