明治安田グループ 25年度第2四半期(上半期)決算 グループ業務利益は5%増3302億円 業績見通し「増収・減益」から「増収・増益」に変更
明治安田生命が11月20日に発表した2025年度第2四半期(上半期)決算によると、明治安田グループ連結の経常収益は前年同期比14.1%増の3兆5306億円で、このうち保険料等収入は同30.4%増の2兆3557億円、同じく資産運用収益は同9.5%増の1兆1037億円だった。経常費用は同14.9%増の3兆4637億円で、このうち保険金等支払金は同7.0%増の1兆9212億円、同じく責任準備金等繰入額は同742.8%増の4381億円、同じく資産運用費用は同11.0%減の6261億円だった。経常利益は同16.0%減の669億円、中間純剰余は同4.5%減の658億円となった。
明治安田グループでは、25年度上半期決算から従来の「グループ基礎利益」に代えて、「グループ業務利益」を経営目標に設定した。従来のグループ基礎利益から責任準備金の積み立てのうち標準責任準備金の積み増し・戻し入れにかかる影響を除いた収益性指標で、「国内金利が上昇する中で、足元の金利を反映した魅力のある貯蓄性商品を提供しつつ、実態的な収益性を表す指標」としている。それによると2024年度上半期のグループ業務利益は3124億円で、25年度上半期のグループ業務利益は5.2%増の3302億円となった。明治安田生命単体での利息及び配当金等収入の増加や米オールステート社の団体保険事業の買収等によるスタンコープ社の増益が主因としている。
上半期末のグループ保険料(除く再保険収入)は前年同期比5496億円(30.5%)増の2兆3522億円となった。うち、スタンコープ社は同5.9%増収の3230億円で、海外保険事業等全体で同4.3%増の3419億円と過去最高を更新した。
健全性指標については、25年9月末時点のグループESRは221%と前年度末から5ポイント増加し引き続き高い水準を維持した。連結ソルベンシー・マージン比率は前年度末から6.5ポイント低下して1057.4%。経済価値ベースで評価した資産と負債の差額で企業価値を表すグループサープラスは、新契約の獲得や国内株価の上昇等により前年度末から6900億円増加し11兆9600億円となった。
第2四半期の明治安田生命単体の業績を見ると、経常収益は前年同期比15.4%増の3兆0521億円。保険料等収入は、営業職員チャネルでの円貨建一時払保険の販売好調と確定給付企業年金保険の引受再開を主因に同36.2%増の2兆0137億円だった。経常費用は同16.2%増の2兆9678億円で、このうち保険金等支払金は同7.3%増の1兆6981億円、責任準備金等繰入額は同704.7%増の4259億円、資産運用費用は同13.1%減の5612億円となった。経常利益は同7.6%減の843億円、中間純剰余は同6.1%減の787億円となった。
個人保険・個人年金の新契約年換算保険料は、営業職員チャネルでの円貨建一時払保険の販売好調を主因に同31.6%増の841億円となった。チャネル別内訳では、営業職員チャネルが同68.4%増の727億円、銀行窓販チャネルが同46.1%減の108億円。同保有契約年換算保険料は前年度末比0.3%増の2兆1359億円となった。
団体保険の保有契約高は前年度末比0.2%増の115兆4401億円と引き続き業界トップシェアを堅持。団体年金保険の保有契約高は同4.1%増の8兆0813億円だった。
新たな指標の業務利益は、前年同期比3.1%増益の2717億円。そのうち保険関係損益は先行投資の増加等を主因に同6.5%減益の1399億円。運用関係損益は国内株式の利息及び配当金等収入の増加等により同15.6%増益の1318億円となった。
株式の増配等により利息及び配当金等収入が増加したことを主因に資産運用収益が前年同期差568億円増の9646億円となった一方、資産運用費用は円安により為替差損が減少したことにより同792億円減少し5612億円となった結果、資産運用収支(一般勘定)は、前年同期から1360億円増加し4033億円となった。
オンバランス自己資本は前年度末から1億円増でほぼ横ばいの5兆0545億円。実質純資産額は、国内株式の含み益の拡大等により前年度末差7592億円増加し9兆5728億円だった。
海外保険事業で、スタンコープ社の保険料等収入はオールステート社の団体保険事業の買収を主因に前年同期比5.9%増収の3230億円。業務利益相当額はオールステート社の団体保険事業の買収を主因に同11.7%増の559億円と大幅増益となった。当期純利益は同32.5%減の108億円だった。
25年度のグループの業績見通しは、第1四半期報告時の「増収・減益」から「増収・増益」に変更した。グループ保険料(除く再保険収入)は前年度比「増収」を維持、4兆円程度を見込む。うちスタンコープ社は7000億円程度への増加を見込む。グループ業務利益の見通しは、明治安田生命単体の利息及び配当金等収入の上振れやスタンコープ社での団体保険・個人就業不能保険の給付率の下振れ等を反映して「増益」に変更し6700億円程度を見込む。うちスタンコープ社は1100億円程度への増加を見込む。
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