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うず
【うず】2025名刺大賞
コロナ禍が終息するにつれ、最近では会合も増え、名刺を交換する機会にも恵まれてきた。「うず」では過去にも、名刺大賞という題で暮れのこの時期、その年出会った人のユニークな名刺を紹介してきた。大賞とは言え、特に賞品などはなく、単に筆者の心の中での表彰で許してもらっている。
まず、今年の名刺で驚いたのは福井県のある代理店の名刺だ。黄色い紙に何やら細かい不思議な模様が切り抜いてある。「何の模様だろう」。2度3度見直すうちに、何と「恐竜」が吠えている姿だと分かってきた。「なるほど恐竜名刺か」。福井と言えば“恐竜の町”だ。JR福井駅の駅前広場にはティラノサウルスなど巨大な恐竜ロボットたちが展示され、首を動かして訪れた観光客を楽しませてくれている。まさに、駅前が観光名所の一つになっているほどだ。地域の特徴が刻まれたこの名刺。受け取った側も必ずや脳裏に深く刻まれることだろう。
もう一点は東京代協会員の代理店・内山清氏の最近の作品だ。名刺サイズのプラスチック板の表面にQRコードが記されている。単にQRコードが印刷されているだけならば、通常の紙の名刺でもよく見る。だが、この名刺。相手に渡さないという。表示されたQRコードを相手方のスマホで読み取って保存してもらうのだそうだ。これまで名刺は相手に渡すツールだと信じていただけに、逆の発想に驚いた。紙からデジタルへ資源を守る観点からも新たな時代を感じさせてもらった。
たかが名刺と侮ることなかれ。1枚の名刺が、毎年受け取る百枚、千枚の名刺の中で輝くことがある。名刺は自社の顔だと常々言ってきた。世のビジネスは名刺から始まる。新たな年のビジネスに向けて、新たな顔づくりに挑戦してみるのもいい。(リュウ)
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