弁護士ドットコム ミカタ少短と日本リーガルネットワークをグループ化 リーガルファイナンス事業へ本格参入 「二割司法」の解消目指す
弁護士ドットコム㈱(東京都港区、元榮太一郎代表取締役社長兼CEO)は2月12日、法的トラブルの費用負担の不安を解消する弁護士保険ミカタ等を展開するミカタ少額短期保険と、訴訟ファイナンスを展開する㈱日本リーガルネットワーク(東京都港区、南谷泰史代表取締役CEO兼COO)の2社をグループに加え、リーガルファイナンス事業へ本格参入すると発表した。国内最大級の法律相談プラットフォーム「弁護士ドットコム」を運営する同社と、各領域の専門ノウハウを掛け合わせることで、多角的な側面から司法アクセスへの心理的・経済的ハードルの低減を目指すとしている。
弁護士ドットコム㈱は、弁護士ドットコムの開発・運営、弁護士ドットコムニュースの運営、税理士ドットコムの開発・運営、クラウドサインの開発・提供、BUSINESS LAWYERSの運営、キャリア支援サービスの運営、Legal Brainの開発・提供―を事業内容とする企業で、同社の「弁護士ドットコム」は、弁護士検索から無料法律相談まで登録弁護士2万9000人以上、国内弁護士の60%以上(同社が2024年7月1日時点の国内弁護士数から算出)が登録する日本最大級の弁護士・法律ポータルサイト。
日本リーガルネットワークは、トラブル発生後でも契約できる日本初の新たな弁護士費用提供サービス「アテラ」を展開、弁護士への着手金や実費などの資金を提供し弁護士費用の支払いを負担し、敗訴した場合や(勝訴したにもかかわらず)費用を回収できなかった場合でも返済義務が生じない仕組みによって個人の費用倒れリスクをゼロにしている。
また、ミカタ少額短期保険は、「弁護士保険ミカタ」「弁護士保険個人事業のミカタ」「弁護士保険事業者のミカタ」を展開している。
弁護士ドットコムでは、ミカタ少額短期保険と日本リーガルネットワークのグループ参画により、法的トラブルの「予防」から「弁護士の検索」、そして「弁護士費用のサポート」に至るフローを網羅的に支援するトータルサポート体制を構築し、これまでの「弁護士を探す・相談する」というプラットフォームとしての役割に加え、弁護士費用の負担をサポートするというファイナンス機能の提供により、法的トラブルにまつわる全工程においてユーザーに寄り添うことが可能となるとしている。
同社では、「当社はこれまで『専門家をもっと身近に』を実現するために法的支援のインフラを構築してきた。しかし、日本国内では、法的トラブルを抱えた人のうち実際に弁護士へ相談する人は2割に満たない『二割司法』と呼ばれる構造的社会課題が依然として存在している。相談を断念する最大の理由は『費用面での不安(34.7%(注1))』であり、権利行使や司法救済が可能であるにもかかわらず経済的理由からそれを諦めるという社会的不公正が放置されてきた。この課題を解決すべく、法的権利の行使や保護を財政面からも支援する『リーガルファイナンス事業』を立ち上げる」としており、「欧州で1兆円超の市場を持つ弁護士保険(注2)と、世界的に成長が加速し2035年には510億ドル規模(約8兆円(注3))の市場に達すると予測される訴訟ファイナンスの知見を持つ2社がグループに加わることで、日本版『リーガルファイナンス事業』の推進体制を確立する」としている。
(注1)2026年1月マクロミル調べ。
(注2)弁護士ドットコムによる推計。ドイツ市場単体で収受保険料が53億ユーロ(約8745億円)に達しており、欧州全体(ドイツ、フランス、オランダ等)では年間110億ユーロ(約1.8兆円)を超える市場規模としている。
(注3)Research Nester “Litigation Funding Investment Market Size, Share & Trends Analysis Report 2023-2035”(26年1月発表)に基づく弁護士ドットコムによる推計。同レポートでは、グローバルな訴訟ファイナンス市場が35年から36年にかけて510億9000万ドル(約8兆円)に達すると予測しているという。
一般社団法人日本保険代理業認定協会(JIACA)は、独自の認定制度を通じてより業務品質の高い保険代理店を消費者に広く認知してもらうための取り組みを進めており、損保会社内の代理店業務品質評価における認定要件の一つに採用されるなど、関心が高まりつつある。代表理事長を務める早稲田大学法学学術院教授の大塚英明氏に、JIACAの取り組み内容や意義、損保協会の「代理店業務品質評価制度」との違い、保険業界の現状、今後の展望などについて聞いた。
――JIACAの概要や特徴について。
大塚 当協会の認定制度は、保険代理店版の「食べログ」のイメージだ。認定を希望する代理店は、当協会会員である監査会社に代理申請を依頼し、そこから受けた監査結果などを基に評価される。審査は、決算書類、事業計画書等の申告書類や内部監査報告書等を基に審査基準の達成状況をオフサイト審査で判定するが、その適格性を担保するため、一定数の代理店を選定し、直接訪問による現物確認とヒアリングによるオンサイト審査も行う。代理申請の他に、代理店が当協会に直接申請してオンサイト審査を受ける方法もある。
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