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Column コラム

うず

看護師

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 先日の手術・入院で、担当の看護師の方々には本当にお世話になった。「方々」という表現になるのは、現代の医療では医師の方々を含めてチーム医療が基本であるためだ。しかし、入院患者にとってはその瞬間瞬間にお世話になる一人の看護師との関係となることは言うまでもない。そして看護師の皆さんの対応は見事だった。
 例えば、病棟の看護師長さんまでごあいさつと称して病室に来られるなど、手術前の不安を抱えているコラム子を注意深く観察し、その心理状態をチームで共有し、それでいて個人それぞれの人間性と看護技術を前面に出して接触してくださる。他の患者さんへの対応もありお忙しいのに、わざわざ話し相手になっていただくことまでしてくださった。そんな何気ない会話の中でも、それぞれ持たれている豊富な専門知識を背景にした患者への優れたコミュニケーション能力を感じる術前のひと時だった。無論、術後の昼夜を問わない手厚い看護にもただただ感謝しかなかった。
 そんな看護師さんたちの親身の看護を受けながら、なぜか保険業界における優績代理店や営業職員の皆さんのことに思いを馳せていた。保険契約締結までの営業活動をしているだけではない日ごろの活動、アフターフォローとしての活動、万が一の事故に遭遇し困難に直面した加入者一人一人に寄り添い、その専門知識を駆使して経済的負担だけでなく精神的負担の軽減にまで努めていること。顧客の心からの感謝と、その後につながる専門知識と人間性の重要性。この二つの資質は、まったく異なる職務においても根底で相通じていることを感得した入院期間だった。(朗進)

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