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マイナンバー保険証

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 マイナンバー保険証利用が普及していない。2024年4月初旬の報道では、マイナ保険証の利用は6%を下回る。紙の保険証廃止もすでに公表されており、時間は刻々と過ぎてゆく。しびれをきらした厚労省は、5月からの2カ月間をマイナ保険証利用集中取り組み月間として、医療機関等に対して支援金まで出すことに。ここまでくるとトップダウンの国と利用者のすれ違いは甚だしい。本来利用者の利便もあっての施策のはずなのだが、国民の理解をすんなり得るのは難しい。
 新しいもの好きデジタル派の自分も、実はまだ使っていなかった。保険証の不正利用が増加する中、パスワードや顔認証で本人確認ができるなどメリットはあると思うものの、いざ使用するとなると、従来の方法でよいじゃないか、二の足を踏んでいたわけだ。利用者6%以下という統計ならば、うず読者にも利用開始していない方々が大半とみた。そこで、使ってみた結果、いくつかのことがわかった。
 利用はあっけないほど簡単だった。正直これまで迷っていた自分を呪ったくらいだ。カードリーダーに差し込み、画面上で顔認証またはパスワードで本人確認してから、質問に答える。質問は診療情報提供で、同意か同意しないとするが、同意する場合のみ約10円の恩恵がある。これでマイナ受付は終了である。使いやすく、毎月求められる保険証確認もこれでできるので、私も今後はマイナ保険証派になるだろう。
 次に、利用者目線の改善点を言っておきたい。カードリーダーの置き場所の工夫と多様な利用者に配慮した取説、小さな文字表示のユニバーサルデザイン化などだ。また、利用にスマホやPCを前提とせず、高齢者配慮は必須と思えた。デジタル化のメリットをきちんと絶えず説明し、同時に継続改善してほしい。デメリットがあれば明確にしてほしい。(こゆ美)

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