うず
女子応援団員
久しぶりに大学野球観戦に神宮球場に赴いた。そして、応援団の後輩諸君から本当にたくさんの元気をもらうことになった。昭和世代のコラム子には、漫画『花の応援団』に描かれているように「オス!!オス!!」とあいさつを交わす武骨な集団のイメージがあるが、最近はどの大学でも女子団員が多数所属している。
そんな中、老先輩はある女子応援団員を眩しく見つめていた。女子応援団員といえば、読者諸氏は華やかなチアガールを想像されていようが、彼女は黒のスーツに身を固めたリーダー部員である。
応援台上に立ち全体を統括しエールを切る。鍛え上げられた声を張り上げ、男子リーダーに全く引けを取らないその弁舌、身のこなし、統率力、元気、すべてが魅力的で応援席を一つにまとめていた。他校でも同様の活躍をする女子応援団員がいて、女子リーダー同士の応援合戦が繰り広げられることもあるという。
聞けばまだ2年生とのこと。そんな彼女の雄姿を見ながら、この後輩が卒業後業界の後輩になってくれたら、どんなに素晴らしいだろうかと想像していたのだ。
かつて勤務した会社でも、大活躍されている女性常務がいる。そのバトンを見事に引継ぐだろう。営業拠点長としてその卓越したリーダーシップで大躍進を遂げるだろう。そのバイタリティをもって海外分野で大活躍するかもしれない。本社事務部門でも職場を見事にまとめあげ効率化を図るだろう。これからの業界を引っ張っていく人材になることを確信した。時間的に老生は、彼女の大成した姿を見ることは難しいかもしれないが、少しでもそれを見るために長生きしたくなった。(朗進)