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 先日、恵比寿にある東京都写真美術館に行って、「時間旅行」というテーマのコレクションを観てきた。この100年間を五つの大きなテーマで切り取り、それぞれの時代とテーマについて写真等で解き明かす企画であり、時空を飛び越えてその時代に浸れたひと時であった。
 サッポロビールやエビスビールの艶やかな女優たちをモデルとしたポスターや、米誌LIFEの表紙を飾ったマリリン・モンローやケネディ、そしてアポロ11号などの写真が思い起こさせる時間や場所は、ようやく物心のついた幼い日の自分もどこかに存在していたはずの時代であった。
 素晴らしい展示の中でも、1902年、今から120年以上前に作られたジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」という映画にはあらためて驚いた。今でこそ高額な月旅行も募集されている世の中であるが、一方ではロケットの打ち上げの失敗も続く今日、行くことや帰って来ることの難しさとリスクをつくづく感じているのだが、それらをいとも簡単にクリアーした発想はファンタスティック!の一言である。
 すでに宇宙旅行保険も米国等では多くの旅行者がつけており、国内社からも発売されているようだ。一昨日は七夕だった。西洋の星座に織姫と彦星をあてはめると、こと座のベガとわし座のアルタイルということらしいが、この二つの星の距離は天の川をはさんで約14光年離れているようだ。月と地球の距離のおよそ3.7×10の7乗倍らしい。毎年、保険をきっちりとかけて行ってもらうのがよさそうな距離である。(白泡)

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