うず
損害保険のありがたみ・豪雨の備え編
昨今、地球温暖化も原因となり、日本各地で集中豪雨に見舞われることが増えてきている。2020年7月豪雨のように、広範囲の河川氾濫や浸水、土砂崩れなどが発生したのは一例にすぎないが、これら災害で多くの方々が被害に遭われていることに心が痛む。本年も入梅前後から各地がひどい雨に見舞われており、これから台風シーズンに向かっても、引き続き注意が必要だろう。
幸い現在の住まいはハザードマップ上では問題がなさそうだが、数年前に近隣河川の氾濫が発生したり、線状降水帯による短時間の大雨で国道が通行止めになったりしている。もはやどこにいても油断はできないという意識でいたほうがよいのだろう。
大きな損壊や災害でなくとも家屋が被害に遭うことが、梅雨時の大雨で実体験として現実となった。拙宅で、雨漏りと破損が発生したのだ。拙宅は新しくはないが、比較的堅牢なつくりで、これまで全く問題がなかった。しかし、今回の風雨で、玄関の内側に雨水が流れ込み、床が水浸しとなって雨漏りに気づいた。原因は自分ではわからず、業者に来てもらって調査を繰り返し、数週間後に雨漏りの原因がわかり、無事損害保険金を受領できた。
住宅の損害保険金を請求したことのある方は多くないかもしれない。損害保険では、例えば旅行保険や自動車保険など、より身近な商品もあるだろう。しかし、住まいについては、事故リスクも異なる。家屋が損壊するようなリスクは理解していなかったので、掛けていた損害保険で無事に保険金を受領できたときには大変喜んだ。教訓としては、家の損害はなかなか想定しづらく、多額にもなり得る。生命保険ほど見直していなかったが、しっかりと内容を理解し、ときおり状況に応じて見直す必要があることを、今回再認識したのである。(こゆ美)