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うず

業界転勤族

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3度目の転職を果たした後輩から連絡をもらった。
今度の職場は本紙にも紹介されていた“保険会社の膨大なデータ分析を容易に行うプログラム開発会社”で、システムエンジニアのプロは多数いるものの保険業界に在籍したことがある、いわば保険業務のプロは後輩が初めてとのこと。
最初の会社で悩み、苦しみながらも自己成長を果たし営業拠点長抜てき直前に、同業他社の代理店指導職として転職、大活躍をして管理職の打診を受けていると聞いていた。
以前から、今後会社を変わるとしても保険業界から離れるつもりはありませんと宣言している後輩であるが、今回はキャリアにIT部門が加わるらしい。
最近の業界では契約事務管理のDX化は当たり前として、顧客からの問い合わせ対応にもAIを導入する時代であるから、商品開発部門にも大きな流れが加わっているらしい。この転職で後輩がどんな成長・活躍をするのか、老先輩の楽しみが一つ増えた感覚になった。
保険業界相手の営業も加わるだろうから、以前所属していた会社の昔の仲間との懐かしい出会いもあるにちがいない。
本欄でもとりあげられていたが、ラテン語由来の「アルムナイ」という言葉がある。「卒業生」を意味するらしく、会社が新規一括採用・終身雇用を基本としていて、定年まで一つの社内で育てられたコラム子世代にはなじみがないが、一度会社を退職した人とも会社として連絡しネットワークを築いて、再度の入社・復職を可能にする人事、人材政策の多様化が進められているという。
そのうちに保険業界はもとより、後輩のような“業界転勤族”が当たり前の時代が来るのかも知れない。(朗進)

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