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うず
【うず】保険加入で事故削減
高速道路の逆走による死傷事故がマスコミで話題となっていた。ゴールデンウイーク等で慣れない道路で遠出する方々も多かったようであるが、高速道路逆走事故は年間200件以上も報告されている。その他一般道路でも、道路標識の見落としによる一方通行道路の逆走もよく話に聞く。
無論、高速道路運営会社側も対策を怠っているのではなく、進入口付近では大きな『進入禁止』標識や多数の『⇒看板』の設置や、特別の路面色彩塗装による運転方向の促しを実施、さらには逆走車発見の通報があった時には当該高速道路走行車への注意喚起など、数々の工夫を実施しているが、事故が減少していない。
料金ゲートから高速道路進入口への短い道筋ではあるが、初めてだったり他のことに気を取られての“うっかり”による逆走は、誰にでも起こり得るものらしい。これらによって発生した死傷事故は、加害者、被害者双方の人生を台無しにしてしまう。だからこそ、保険業界が、その発生防止や減少に一番貢献できるのではないか。
現在でもテレマティクス保険ではアラート対応がされているようだが、さらに進めて「逆走進入前に路肩等安全な場所を感知して自動停止」「道路管理会社への発生自動通報」など高機能化は難しくないと思う。また、高速道路運営会社との連携での情報提供や加入促進強化も考えられる。例えば、自動料金収受システム(ETC)ゲートなどで、保険加入によるこれらの車載装置を自動検知しての料金割引の実施も夢ではないだろう。
人間の相(サガ)である“ついうっかり”は根絶できないが、進歩した自動車保険の大幅普及により道路逆走死傷事故は激減できることを確信している。(朗進)