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【うず】豊臣兄弟
珍しく京都に立ち寄る時間ができそうなので、前日20時に急遽ネットで探し始めてみたら、NHK大河ドラマの「豊臣兄弟」にあやかった「豊臣兄弟関連の寺社めぐり」の観光バスの予約がすぐ取れた。インバウンドも少ないようで、日本人の年寄りばかり23人が京都駅前の観光バスロータリーに集った。
テレビでは、兄弟がそろって信長に仕え、二人の物語が始まったと思ったら、楽しみにしていた“桶狭間”もあっと言う間に終わったところだ。一方、今回のバスの行き先は、さすがに豊臣兄弟の死後にまつわる寺社が中心であった。
秀吉の菩提を弔うために正室北政所ねねが祈願して、家康の命で創建された高台寺、秀吉の弟・秀長の菩提寺として奈良・大和郡山に創建され、後に大徳寺山内に移された大徳寺大光院、そして豊臣家没落へのキッカケとなった家康による「鐘銘事件」で有名な梵鐘のある方広寺、その隣にある太閤秀吉を祀った豊国神社とその宝物館を半日かけて廻った。
ミドルのバスガイドに加えて、各寺社では大学生からベテランの解説者までがそれぞれに力の入った説明をしてくれ、さすが「京の冬の旅」60回記念非公開文化財特別公開めぐり―と銘打っただけのことはあるようだと感じ入った。最初は60分もこの寺で時間をとってどうするのかと思ったぐらいだが、ガイドたちの説明はよどみなく、豊臣兄弟はもとより、家康、信長らとの逸話を交えてわかりやすいそれぞれの解説には工夫された趣と奥行きが感じられた。
いきなりだが、乗合保険会社全ての商品の比較推奨販売もこうでなければならないなどと、かすかに頭の片隅には浮かんだものの、泉仙(いずせん)の精進料理に舌鼓を打ち、風花の舞う冬の京都、選りすぐりの寺社散策のひと時を満喫して帰路についた。(白泡)
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