コンテンツ
- ホーム
- 保険毎日新聞コンテンツ
- 特集
- 特集
MDRT会員の肖像(7) アクサ生命 髙松 奈緒美氏

特集「MDRT会員の肖像」第7回目では、アクサ生命青森支社青森営業所のエグゼクティブアクサアドバイザー髙松奈緒美氏に話を聞いた。生まれ育った青森の地でSEとして働きながら子育てに追われていた髙松氏は、ふとしたきっかけで保険と向き合うことになり、生命保険の営業職員に転職する。「MDRTでいられることが幸せで、多くの人が目指してくれることが何よりもうれしい」と語る髙松氏に、転職の経緯や仕事、顧客やMDRTに対する思いなどについて聞いた。
「“知りたい”という思いが仕事の原点」

アクサ生命 髙松奈緒美氏
――入社の経緯について。
髙松 アクサ生命には、知人の紹介で保険に加入したことがきっかけで入社した。当時は一人で3人の子どもを育てながらシステムエンジニアとして働いていたが、加入の際に行ったライフプランニングで、このままでは子どもたちを大学にいかせることができないと分かった。同時に、保険はその時々のリスクに備えるだけでなく、子どもを自立させて自分が亡くなるまでの、人生全てを考えて入らなければならないのだと気付いた。
元来、疑問を抱いたままでいることが嫌いで、分からないことは何でも自分で調べるタイプだったので、加入後は自分の保障についてネットで詳細に調べ、それでも分からないことがあれば担当者に電話をして聞いた。あまりに何度も電話をかけてくるので、当時の支社の所管長から「そんなに保険のことが知りたいならうちにきたらどうか」と、営業職員に勧誘された。性格的にひどく人見知りで営業は向かないと思っていたので即座に断ったが、所管長はそこから何度も、折を見て誘い続けてくれた。
その間、自分と子どもの先々の生活を考えながら「保険」というものと向き合う中で、「保険は世間で思われているよりも、ずっと良いものなのではないか」という思いが芽生えた。エンジニアを辞める不安もあったが、自分の契約をまとめてくれた当時の担当者が60歳を過ぎてもトップセールスを挙げていると聞き、「自分もそうなれたら」とアクサ生命で働くことを前向きに考えるようになった。そうして声をかけてもらってから約一年後に入社した。
――入社後は。
髙松 一年間考え抜いて入社したので相当の覚悟をもっていたが、営業担当区域の割り振りのリストをもらった際には、人見知りがゆえに訪問することが怖く、不要だと言って所属長を呆れさせた。とりあえずできることからと思い、友人や知人、子どもの塾や部活関係、よく訪れていた携帯ショップなど、自分と接点のある場所から営業を行った。加入を勧める際には「保険に入ってほしい」と頼むのではなく、必要な保障額や将来かかるお金について話すというところから始めた。飛び込み営業ができなかったということもあるが、自分自身が不必要な保険に加入していたり、逆に保障が足りなかったりしていた過去から、「仲の良い人たち、顔見知りの人たちが必要な保険にちゃんと入れているか確認しなければ」という使命感のようなものを抱いて営業を行っていた。順調に成績を挙げ、初年度から会社の年間表彰にも入った。以来20年間、表彰から外れたことは一度もない。
仕事は軌道に乗ったが、割り振られた担当区域への営業はできないままでいた。そんな時、区域内のある企業にどうしても訪問しなければならない用事ができた。会社の近くに停めた車の中で何分も逡巡し、会社の前に行っても「どうしよう…」とためらって、ドアに手をかけるだけで引き返すということを何度も繰り返した。一時間ほど経ち、意を決して会社の前面の窓ガラスから中を覗き込んだところ、社長の顔がガラス越しに目の前に現れ、息が止まりそうなほど驚いた。社長はドアを開け「さっきからどうしたの。いい加減入りなよ」と、中へ入るように促してくれた。そこでやっと名刺を差し出して話を始めることができた。帰り際に「またおいで」と声をかけてくれてホッとした。そのことがきっかけで、少しずつ自分に縁のない企業も普通に訪問ができるようになっていった。
また前後して、同じように「行くに行けない」と恐る恐る訪ねた企業があった。そこでは社長が亡くなったばかりの奥さまに対し保険金支払いの手続きなどを行い、人が保険に対して向き合わなければならない機会に立ち会うことができた。
それらの経験を通して、保険の営業というものに対する考え方が一変した。払える範囲で必要な保険に入ってもらうのではなく、その保障がどうして必要なのかということを知ってもらって、自分に必要なもの・不必要なものをきちんと選別してもらう。ただ勧められるがままに保険に入ってもらうのではなく、自ら選んで加入してもらうことが必要で、明日死んだら?明日入院したら?病気になったら?と自分と家族に向き合うきっかけを作ることが自分の仕事で、そのための時間を作ることなのだと気付いた。それは友人や知人だけでなく多くの人に行っていくべきだと思うと、知らない企業への訪問も全く苦ではなくなった。
MDRTでいられることが私の幸せ
――MDRT日本会への入会は。
髙松 入社した翌年にはMDRTの登録基準を満たし、本社からも登録に関する書類が送られてきたが、会費が必要なことくらいしか分からず、登録をしなかった。再度基準を満たした翌年、同じ会社の先輩に「一緒に登録しよう」と誘われ、よく分からないまま初めて登録して総会に参加した。なんとなく参加した総会だったが「こんなに保険の仕事に真摯に向き合っている人たちがいるんだ」と衝撃を受け、講演の内容にも感銘を受けて一生分くらいの涙を流した。そこから、日本会主催のさまざまな研修に参加するようになった。
アクサ生命分会の研修では先輩たちが常に気にかけてくれて、少し分からないことを聞いただけで1から100まで丁寧に教えてくれた。そんなMDRT会員の先輩たちのシェアリングの精神に感動し、「自分の居場所はここだ」と思い、連続入会を志すようになった。
そのように初めは居心地の良さに参加するようになった研修だったが、知識や経験を仲間でシェアしてお客さまのために使おうとするMDRTの「顧客第一主義」や「相互研鑽」に触れ、その空間にいることや仲間とともに勉強したりすることがお客さまのためにもなると学んだ。実際に自分の顧客が大病をした時も、仲間である会員の協力で最適な医療につなげることができ、会員のネットワークの素晴らしさを感じた。自分も、会員で困っている人がいて自分にできることがあれば、いつでも力になると決めている。約9000人いる会員は全員が仲間で、自分のことを助けてくれる存在だ。MDRTでいられることは私の幸せで、これからももっと貢献していきたいと思う。
――現在の仕事は。
髙松 CCIラインの青森支社に勤務している。仕事で法人を担当する中で、生まれ育った青森やそこに根を張る企業を守っていきたい、青森をもっとよくしていきたいという目標が生まれた。MDRTで利他の精神を学んだことで、保険の営業という仕事だけでなく、社会に貢献していきたいという気持ちが強くなったのだと思う。
仕事の日は、朝の時間を大切にしている。なるべく早めにオフィスに向かい、一人で好きな音楽を流しながらその日の仕事の段取りを考えたり、瞑想したりして落ち着いて過ごす時間を持つようにしている。朝礼後はアポがあれば出掛けるが、それ以外は自分のチームメンバーの相談にのったり、話す時間をとったりしている。
――今後について。
髙松 現在はCCIラインにおいて、健康経営の普及と推進にも取り組んでいる。人口減少が続く青森で、企業とそこで働く人を守り、誰もが楽しく働ける職場づくりや、一人ひとりが自分の人生を経営し、人生の目的を達成することができるように貢献していきたいと考えている。
執行役員も務めているMDRTに関しては、会社の後輩にもその良さを知ってもらいたいと思い、新人研修などでも講話をしたり、日本会の研修に新人を連れて行ったりして普及を図っている。MDRTを目指す人が増えることが喜びなので、そのための時間は積極的にとっていきたい。
保険は誰にとっても、とても大事なものだ。これからもたくさんの人に保険の持つ価値・意味を伝えていきたい。





