コンテンツ
- ホーム
- 保険毎日新聞コンテンツ
- 特集
- 特集
ウィメンズヘルス・イノベーション協会presents 共創の扉を開く!女性の健康を支えるスタートアップ・ピッチ 木村理事

女性のヘルスケアおよびフェムテック領域の活性化と拡大推進に向けたエコシステム構築を目指す一般社団法人ウィメンズヘルス・イノベーション協会。本特集では、同協会が支援するフェムテックスタートアップの中から保険会社との協業実績を持つ企業を紹介する。各スタートアップの代表者が、次世代の保険ビジネスを切り開くヒントを提示すべく、自らの言葉で自社の商品・サービスをアピールする。
"保険業界で最も「女性ヘルスケア×イノベーション」に詳しい人" ウィメンズヘルス・イノベーション協会 木村恵理事に聞く
保険会社がフェムテック事業に取り組む意義

木村理事
保険会社がフェムテック事業に取り組むべき理由は、単なる女性向けオプション商品の拡充ではありません。これは将来の保険ビジネスモデルそのものを左右する中核領域であり、今行動しなければ大きな機会損失を招きかねない転換点にあります。その意義は、以下の3点に集約されます。
①主要顧客の標準が「男性」から「多様な女性」へ
共働き世帯の増加により、女性は「被扶養者」から保険の「主要顧客」へとシフトしました。一方で、晩婚化等を背景に女性の生涯月経回数は激増し、婦人科系疾患リスクが高まっています。従来の男性モデルを標準とした商品設計では捉えきれない、現代女性の健康リスクに対応した保障へのニーズが急増しています。
②福利厚生マーケットの「新インフラ」
女性の健康課題による経済損失は年間約3.4兆円と試算され、人的資本経営において企業の対策は急務です。保険会社がフェムテック企業と提携し、不妊治療や更年期支援などの健康支援ソリューションを提供することは、福利厚生の新たなインフラとなり、法人顧客との接点強化や収益源確保につながります。
③ウェアラブル×フェムテック=「新しい保険の教科書」
ウェアラブルデバイス等から得られるバイタルデータの活用は、リスク細分化やパーソナライズされた商品開発(不妊治療保険や産後うつ保険など)に直結します。フェムテックとの連携は、新たな保険引受の可能性を開く鍵となるのです。
ウィメンズヘルス・イノベーション協会とは

日本のウィメンズヘルス分野は、情報の分断や産業構造の遅れにより、長らくイノベーションが生まれにくい状況にありました。ウィメンズヘルス・イノベーション協会は、こうした閉塞感を打破し、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する産業エコシステム構築の「受け皿」となるべく、2021年に一般社団法人Femtech Community Japanとして発足。26年1月に団体名を現名称へと刷新しました。これは「Femtech(フェムテック)」の枠組みを超え、より広義な「女性の健康」と「ウェルビーイング」を社会実装するという決意の表れです。
当協会の役割は、単なる啓発にとどまりません。国内フェムテック企業を網羅した「プレイヤーマップ」による市場の透明化を通じ、投資家や大企業が参入しやすい環境を整備することで、資金調達やアライアンスを加速させています。実際、東京都が推進する支援事業「TOKYO SUTEAM」の協定事業者としてサポートした延べ100社以上のスタートアップの多くが、当協会を足がかりに成長を遂げています。
ウィメンズヘルス・イノベーション協会は、ビジネス実装とイノベーションの社会浸透をけん引するプラットフォームとして、産業そのものの変革を目指します。

ウィメンズヘルス・イノベーション協会のメンバー
