フコク生命グループ 23年度第2四半期(上半期)決算、基礎利益は約4倍の425億円 新契約年換算保険料は約23%増と増加
フコク生命グループは11月21日、2023年度第2四半期(上半期)の業績を発表した。それによると、連結経常収益は前年同期比4.7%増の5507億円となった。連結(=富国生命・フコクしんらい生命合算の)保険料等収入は同1.8%増の4047億円。連結経常利益は同616.4%増の536億円、親会社株主に帰属する中間純利益は同441.5%増の403億円だった。2社合算の基礎利益は同293.5%増の425億円と前年同期比3.9倍と大幅に増加した。
2社合算の基礎利益のうち、保険関係損益は新型コロナに係る給付金等の大幅な減少により前年同期の▲114億円から191億円に回復。利差益は為替ヘッジコストの大幅な削減などにより、基礎利益上の運用収支は高水準を維持し、前年同期比5.2%増加し234億円だった。
2社合算の新契約年換算保険料は、富国生命の学資保険およびフコクしんらい生命の利率更改型一時払終身保険の販売好調を主因に前年同期比22.9%増の166億円と3年連続で大幅に増加した。学資保険の販売増は、国内金利の上昇を捉えた予定利率の引上げ(保険料の引下げ)が奏功したものとしている。解約失効年換算保険料は同5億円増加し67億円となった。新契約高は前
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2023年7月14日から16日にかけて秋田県で記録的な大雨が発生した。冠水した秋田駅前や住宅、水没した車、崩落した旭川護岸、通行不能となった明田地下道のアンダーパスなど、各地の被害状況は首都圏のニュースでも大々的に報道され、主要都市においても町の機能をマヒさせるほどの水災害が発生する可能性を現実のものとさせた。今回の記者の視点では、当時、災害対応に尽力した秋田市の代理店の協力の下、災害の状況や対応、課題など検証する。
秋田地方気象台によれば東北北部に停滞した梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、7月14日から16日にかけて秋田県では記録的な大雨になった。場所によっては3日間の降水量が400ミリを超え、観測史上1位を記録した地域も多数出た。秋田市内の雨の状況は断続的であったものの、一時的に雨粒が急激に大きく強くなり異常な降り方だったという。市内を流れる太平川が氾濫したほか、中心部の旭川では護岸が崩落した。
一方、市内各地で排水し切れずにたまった水が一気に溢れて内水氾濫を起こし、JR秋田駅前やアンダーパス(明田地下道)などを冠水させ都市機能に多大な影響を与えた。
水害は60年ぶりという地域もあり、過去に経験したことのない多くの住民は「秋田に災害はない」と安心し切っていた。そうした安全神話はいとも簡単に崩れ去ったか
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