損保協会発表 23年度決算概況 当期純利益は78%増8958億円 正味収保は自動車増収等で0.1%増
損保協会は6月26日、加盟29社の単体決算を集計した2023年度決算概況を発表した。経常収益は前年度に比べ3.9%(4218億円)増の11兆3634億円、経常費用が同1.4%(1410億円)増の10兆3161億円、経常利益は資産運用粗利益の増益などにより、同36.6%(2808億円)増益の1兆473億円となった。経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した当期純利益は、同78.6%(3942億円)増益の8958億円となった。
保険引受の概況では、正味収入保険料は、料率改定の影響などによる自動車保険の増収などにより、前年度に比べ0.1%(122億円)増加して9兆1316億円となった。正味支払保険金は、交通量回復に伴い自動車保険の支払いなどが増加したが、国内の自然災害の減少に伴う火災保険(地震含む)の支払いの減少などもあり、同1.0%(530億円)減少し5兆3300億円となった。種目別の正味収入保険料、正味支払保険金は別表の通り。
損害率は、前年度に比べ0.6ポイント低下して64.3%となった。
保険引受に係る営業費及び一般管理費は、前年度に比べ1.1%(149億円)増加して1兆3444億円となった。諸手数料及び集金費は、同0.7
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日本賠償科学会(高野真人理事長)は6月1日、AP浜松町(東京都港区)で第83回研究会(水沼直樹研究会長)を開催した。総会では、高野理事長より、役員の選任、会費や会議開催方法に関する会則の改定について報告があった。研究会では、第1部で埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授の大西秀樹氏と都立広尾病院病院総合診療科部長の小坂鎮太郎氏が、第2部で鳥取大学・東邦大学ほか医学部非常勤講師、弁護士、海事補佐人の水沼直樹氏と帝京大学医療共通教育研究センター教授、医師、弁護士の大滝恭弘氏の4氏が、「せん妄と賠償科学・医療安全を考える~事故扱いから心遣いへ~」をテーマにそれぞれ報告を行った。
冒頭、水沼研究会長から、今回のテーマを選定したのは、水沼氏が病院内での転倒転落事案やルート抜去事案が多いことに違和感を覚え、せん妄対策が重要ではないかと考えていたこと、また、作曲家の坂本龍一氏がせん妄を経験したことを書籍で公表していたことがその理由であると説明した。
第1部シンポジウムでは、帝京大学医学部救急医学講座教授の三宅康史氏を座長に「せん妄の基本病態と医療安全」を討議した。
埼玉医科大学の大西氏は、「せん妄の基本知識、せん妄患者の実際」として、「せん妄は精神科の病名であり、入院中の患者さんが暴れるというイメージが強いが、病気の本態は「急
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