英ハウデンが日本市場へ進出 キーストーンと資本業務提携 ILS関連サービスを提供
イギリスの保険仲介グループであるハウデン(Howden)が7月3日、日本市場への進出を発表した。ハウデン・リー・ジャパン㈱(多田健太郎代表取締役CEO)を設立し、キーストーン・アイエルエス・キャピタル㈱(山本伸二代表取締役CEO、以下、Keystone)との保険リンク証券(ILS)のサービス提供に関する資本業務提携を開始する。また同日、Howden Group Japan Holdings㈱(東京都千代田区丸の内1丁目4―1丸の内永楽ビルディング、以下、Howden Japan)の代表取締役CEOに多田健太郎氏が就任したことも併せて発表、同氏が日本国内におけるハウデンの事業の長期的な戦略に基づいた拡大を統括することになる。
ハウデンは、創業社員および従業員グループが最大の株主となっている世界有数の保険仲介グループ。1994年の設立で、保険、再保険、引受サービスやソリューションを個人顧客から大規模な多国籍企業の顧客まで幅広い層に提案している。欧州、アフリカ、アジア、中東、中南米、米国、オーストラリア、ニュージーランドの55カ国で事業を展開し、1万8000人の従業員を擁し、取り扱い保険料は総額380億米ドルにのぼるという。
ハウデン・
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全国でクマによる被害が多発している。昨年秋、保険毎日新聞では秋田県の市街地に出没する「アーバンベア」のリスクをリポートしたが、今回、北海道札幌市の状況を検証する。例年6月ごろになると冬眠から覚めたヒグマが活動を活発化する。この時期、クマの目撃情報や被害も多くなるが、特に昨年度、札幌市ではヒグマの出没件数が227件と過去5年で最多となるなど厳しい状況を呈している。
昨年特集した秋田の場合、クマによる人身被害が全国1位の70件に達したことで、保険代理店の中にはアーバンベアのリスクに備えるための啓発チラシとともに傷害保険の提案も行っている。
最近はクマと人との生活圏の境がなくなり、市街地に出没するアーバンベアが大きな問題となっている。人は市街地、クマは山間部とすみ分けが明確にできているうちはよいが、クマの食糧となる木の実の減少や、ハンター不足などの理由から警戒心の低いクマの出没も相次ぐようになってきた。現在、個体数の増加傾向も指摘される中、いかにクマとの生活圏を分けるかが重要な課題だ。
特に札幌市は市街地の西側に藻岩山や三角山など小高い山が隣接する。さらに、その奥にはスキーのメッカである千メートル級の手稲山が控えている。これらの地域はクマの生息地となっており、日常的に多くの目撃情報も寄せられ、昨年度は227件、今年の4月以
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