ハウデンジャパン 元受保険仲介・キャプティブ事業に参入 フォーサイトHDを買収 元受保険仲介事業のCEOに相部卓也氏
7月から日本市場への本格的進出を始めた英国の保険仲介グループであるハウデングループジャパン(多田健太郎代表取締役CEO)は9月17日、キャプティブコンサルティングサービスのフォーサイトホールディングス㈱(浜田健一郎グループCEO。以下、フォーサイト)を買収するとともに、ハウデンジャパンの元受保険仲介事業のCEOに前ギャラガージャパンCEOの相部卓也氏を任命することで、日本の元受保険仲介およびキャプティブコンサルティング・マネジメント市場に参入すると発表した。
フォーサイトは2005年に設立され保険仲介サービスのライセンスを持つ複数の会社で構成されるグループで、日本国内におけるキャプティブコンサルティングサービスに加え、ミクロネシア、シンガポール、ハワイで、キャプティブマネジメントサービスを提供する体制を整えている。同社は東京に本社を構え、六つの拠点に17人のスタッフを擁している。経営陣は日本の主要な保険会社で要職を歴任しており、現在13社の大手日本企業のキャプティブ保険会社の管理を行っている。
ハウデンは今年2月に英国でARMホールディングスを買収しており、今回の買収はそれに続くものとなる。ARMホールディングスは欧州で最大級の独
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【サイバーリスクの今に迫る 2】
専門家から今日的なサイバーリスクについて話を聞く特集の第2回では、あいおいニッセイ同和損保新種保険部サイバー・特殊リスクグループ担当次長の神山太朗氏に、ランサムウエアの脅威などについて聞く。同氏によると、サイバー保険における支払事例としては、「ランサムウエア」の他、ユーザーを偽のテクニカルサポートに誘導する「サポート詐欺」「ECサイトからのカード情報の窃取」といったインシデントが多いという。
■さまざまなサイバー攻撃
神山氏は、ここ数年、最も脅威といえるサイバー攻撃はランサムウエアによるものだという。日本においては、2022年10月の徳島つるぎ町立半田病院、23年10月の大阪急性期・総合医療センターの二つの病院の事例や、23年2月にトヨタ自動車のサプライヤーが攻撃を受け、トヨタ自動車の国内全14工場の稼働が停止に追い込まれた事例、23年7月の名古屋港の事例、そして、今年6月に出版大手のKADOKAWAグループの被害事例がマスコミ報道からも著名な事例だとしつつ、ランサムウエアによる被害は、企業規模にかかわらず広がっており、中小企業での被害も多いと述べる。
その理由として、ランサムウエアの攻撃者は、特定の企業に狙いを定めるのではなく、インターネットに接続されている機器・サービスの脆弱(ぜ
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