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ホーム ニュースヘッドライン 2025年02月 東京海上HD 24年度第3四半期決算 修正純利益は90%増9910億円 通期予想1兆1800億円に上方修正

東京海上HD 24年度第3四半期決算 修正純利益は90%増9910億円 通期予想1兆1800億円に上方修正

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 東京海上ホールディングスが2月14日に発表した2024年度第3四半期決算によると、連結経常収益は前年同期比10.9%増の6兆2496億円、連結経常利益は同106.7%増の1兆2191億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同73.0%増の8952億円となった。修正純利益は政策株式売却ペースの加速による売却益の大幅増加や海外保険事業の増益等により同4706億円増の9910億円で、昨年11月予想の1兆400億円に対する進捗率は95.3%。政策株式売却益を除くベースでも4725億円、同11月予想の5280億円に対する進捗率は89.5%と好調だった。同社では、修正純利益の通期予想を1400億円上方修正し、1兆1800億円に引き上げた。

 通期連結業績予想の修正では、経常利益1兆3800億円(11月発表予想1兆2400億円)、親会社株主に帰属する当期純利益1兆円(同8800億円)、1株当たり当期純利益513円36銭(同450円26銭)にそれぞれ引き上げた。
 修正純利益の通期予想の修正は、国内損保事業における自動車保険の損害率悪化や過年度リザーブ積増等の影響を、政策株式の売却加速および海外事業の好調な保険引受が打ち返すことを見込んだもの。自然災害等の一過性の影響を除いたNormalizedベースの修正純利益は、11月予想の1兆240億円を470億円上回る1兆710億円を見込む。
 第3四半期末のグループ連結の正味収入保険料は、国内外でのレートアップ等により、前年同期比3.0%増の3兆8637億円となった。除く為替での増収率は同5.1%増。通期予想については、11月予想の5.3%増5兆800億円から9.8%増(除く為替で5.7%増)の5兆3000億円に上方修正した。第3四半期の国内の正味収入保険料は、除く為替で同3.9%増の2兆159億円。海外の正味収入保険料は、除く為替で同6.4%増の1兆8480億円と、11月予想(2兆3880億円)に対し順調に進捗した。
 グループの生命保険料は前年同期比25.1%減(除く為替で同23.5%減)の6038億円で、国内は保有契約に係る生命保険料はおおむね11月予想通りに推移し、既契約の一部をブロック出再したことによる減収は想定通りとした。生命保険料の通期予想は、足元の基調を踏まえ、11月予想の8900億円(除く為替で15.9%減)から9600億円(同14.1%減)に上方修正した。
 東京海上日動の業績をみると、保険引受利益は前年同期比275億円増益の972億円で、11月公表の通期予想1330億円に対する進捗率は73.2%。自然災害や各種準備金等の影響を控除した保険引受利益は1727億円で、11月公表の通期予想2263億円に対する進捗率は76.3%だった。事業別利益は1010億円で、同48億円の増益。12月末為替が11月予想対比で円安となり、外貨建支払備金積増(約350億円)および金融派生商品費用(約200億円)が増加したことを主因に、進捗率は73.2%と11月予想を下回った(過去5年平均は86.8%)。一過性の影響等を控除したベースの事業別利益は同59億円増益の1802億円、進捗率は90.6%で、自動車保険損害率の悪化(▲約110億円)等により保険引受利益は11月予想をやや下回る進捗の一方、インカム収益の上振れ等もあり、トータルではおおむねインラインで進捗(過去5年平均は85.8%)とした。
 正味収入保険料は自動車保険・火災保険の商品・料率改定による増収、新種保険の拡販による増収等により前年同期比3.6%増の1兆8729億円と、11月予想に対しておおむね想定通りに進捗。家計地震・自賠責を除く民保合計では同4.5%増の1兆7306億円だった。
 発生保険金は、11月予想対比での円安に伴う外貨建支払備金積増の増加(約350億円)に加え、自動車保険の損害率の悪化、新種保険における大口事故の影響等もあり、前年同期比で1.0%増の1兆1182億円と、11月予想(1兆4369億円、2.3%減)をやや上回って推移している。
 民保E/Iベースの正味損害率は、円安に伴う外貨建支払備金積増の増加を主因に、前年同期から1.8ポイント低下して64.4%。事業費率は31.3%で、コンバインド・レシオ(民保E/Iベース)は11月予想をやや上回る同1.9ポイント低下の95.8%となった。前年同期比では、自動車保険・火災保険の増収効果に加え、海外源泉契約における大口の発生保険金(前年のハワイ山火事・約260億円等)の減少などに伴うE/I損害率低下により改善した。
 資産運用等損益は、前年同期から7209億円増益の9640億円。このうち、ネット利息及び配当金収入(インカム)は同1471億円増益の3533億円と、海外子会社からの受取配当金の増加を主因に11月予想(3521億円)を上回って進捗した。
 売却損益等計(キャピタル)は、同5804億円増益の6497億円。円安進行に伴う為替差益が金融派生商品費用の増加を一部相殺し、ヘッジコストとともにおおむね計画通りとした。政策株式売却額は約7810億円、売却益は約7010億円と、11月予想を上回って推移している。通期の売却額は約9120億円(11月予想対比+1620億円)、売却益は約8150億円を見込む。
 日新火災の保険引受利益は前年同期比43億円減益の▲23億円。正味収入保険料は同8.3%増収の1213億円だった。経常利益は同28億円減益の▲13億円、当期純利益は同34億円減益の▲23億円だった。
 東京海上日動あんしん生命の新契約年換算保険料は、競争激化の影響で保障性商品の販売が想定より下振れたこと等により、前年同期比7.2%減の336億円で、11月予想の500億円を下回って進捗した。保有契約年換算保険料は前年度末比1.6%減の7677億円。基礎利益は前年同期比25.3%増の285億円だった。当期純利益は同1.6%増の234億円。事業別利益は同26.9%増の305億円で、11月予想(390億円)対比の進捗率は78.4%。
 海外保険事業は、正味収入保険料は各拠点における成長施策の着実な実行により、合計で前年同期比1.4%増(除く為替で5.4%増)の2兆3835億円。11月公表の通期予想3兆960億円との対比で順調に進捗しているとした。事業別利益も11月予想対比で好調に進捗。前年同期比では、金利低下等に伴うアジア生保の減益(▲251億円)や円高進行(▲133億円)を、各拠点の好調な業績が打ち返し、合計は133億円増(4.4%増、除く為替で9.3%増)の3141億円。

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