マーシュジャパン グローバルベース企業向け料率が2%低下 2期連続低下で緩和傾向が継続 競争激化、賠責引上げの緩和などが要因
マーシュジャパンは3月3日に発表したマーシュ・グローバル・インシュランス・インデックス日本語版で、2024年10月~12月期(第4四半期)のグローバルベースの総合的な企業向け保険料率が前四半期の1%の低下に続き2%の低下となり、7年間にわたって上昇を続けてきた保険料率が2期連続で低下したと報告した。同社では「これは21年第1四半期に初めて見られた傾向と相似しており、企業向け損害保険における保険会社間の競争の激化、賠償責任保険料率の引き上げの緩和、金融・プロフェッショナル分野の安定化傾向、サイバーリスクの保険料率引き下げ加速などが要因となり、総合的な企業向け保険料率の緩和傾向が継続している」としている。
地域別で見ると、パシフィック地域が8%の低下、英国は5%の低下、アジアは3%の低下、欧州は2%の低下、カナダも2%の低下と昨年同四半期と比較して低下が見られた。一方、中南米・カリブ海地域、およびインド、中東、アフリカ地域(IMEA)は1%上昇、米国は前四半期に3%上昇した後に今期は±0となった。
その他のトレンドとして以下が報告された。
グローバルの財物保険の保険料率は、前四半期に2%の低下で推移した後、今四半期には3%の低下と
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■こどもあんぜんマイスター制度
「こどもあんぜんマイスター制度」は、保育施設の安全・安心に関する質の向上を、「知る」「高める」「実行する」の三つの側面から支援する制度。同社では、保育施設における重大事故の発生が相次いでいることから、そうした課題の解決に向け、21年に「こどもあんぜんマイスター制度」の提供を開始した。
同制度では、同社が定める要件を満たした保育者に、専門的な事故防止プログラムを修了した証として「こどもあんぜんマイスター」の認定証を提供し、個人のスキルを可視化する。
さらに、「こどもあんぜんマイスター」が3人以上在籍する園には「安全に関する取り組みに注力している園」であることを示すプレートを発行する。「こどもあんぜんマイスター」の取得により、保育者個人のスキルアップと園全体の安全レベルの向上を図り、子どもたちの安全を確保し、取り組みを可視化することで保護者への安心提供につなげることを目指している。
同制度は、21年8月に「第15回キッズデザイン賞」を受賞するなど、認知度が上がってきた。これまで3000人以上の保育者が取得に向けて取り組んでおり、すでに1500人以上の保育者がプログラムを修了している。
マーケット開発部市場開発室課長補佐の赤石侑佳氏は、「今後は、自治体と共同での取り組みを実施
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