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第一生命 がん罹患歴ある従業員も申し込み可能に 3大疾病サポート保険(団体型)を改定

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 第一生命は7月1日から、3大疾病サポート保険(団体型)を一部改定し、「治療と仕事の両立」支援を強化するためがんに罹患(りかん)したことのある従業員も申し込みを可能とし、過去に診断確定された「がん」と因果関係のない「がん」を支払いの対象に追加する。

 第一生命の3大疾病サポート保険は3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)等の治療から復職後まで、従業員、企業の健康経営をサポートする保険。
 今回の改定では、①「がんの罹患歴」について告知不要とする②過去に診断確定された「がん」と因果関係のない「がん」を支払い対象に追加する(責任開始日から90日以内に診断確定した場合など対象にならない場合がある)―以上の改定を実施する。この改定は現在契約中の企業〈団体〉にも7月1日から適用する。改定対象となる契約タイプは、全員加入型で企業(団体)が保険料を負担し、所属員全員を加入対象とするタイプ。
 また、今回の改定に併せて、より多くの中小企業の人材確保・福利厚生制度充実を支援する観点から、契約にあたって最低限必要となる加入者数の引き下げも行う。
 第一生命では、今回の改定の背景として、「3大疾病の一つであるがんは、近年では総患者数のうち3人に1人が現役世代だ。そのため、医療技術の進歩や職場を取り巻く環境変化を背景に、治療をしながら仕事を継続したいというニーズが高まっている。加えて、企業(団体)において、がん罹患等によって従業員が退職せざるを得ない状況にならないよう『治療と仕事の両立』、『長期療養からの職場復帰・就労継続』が人材確保の観点で切実な課題だ。2019年10月に3大疾病による従業員の『治療と仕事の両立』や、企業の『健康経営』を支援するための全員加入型の保険として『3大疾病サポート保険(団体型)』を発売し、多くの企業(団体)から好評を得ているが、一方で、『がんの罹患歴のある人が加入できず、福利厚生制度として利用できない従業員がいる』という声もあった。このような顧客からの声に寄り添うべく商品改定をする」と説明している。
 同社では本商品により、従業員の「治療と仕事の両立」を支援し、企業(団体)の「健康経営の促進」をサポートするとともに、今後も顧客の多様なニーズに応え、企業の成長と従業員一人ひとりのWell―being向上の実現に向けて取り組んでいくとしている。

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