Advertisement Advertisement

本日の紙面

  • ホーム
  • 本日の紙面
  • 2025年08月
  • MS&ADHD 25年度第1四半期決算 修正利益が373億円増益 海外子会社増収で正味収保12%増

MS&ADHD 25年度第1四半期決算 修正利益が373億円増益 海外子会社増収で正味収保12%増

SHARE

 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADHD)が8月8日に発表した2025年度第1四半期決算によると、連結経常収益は前期比4.3%増の2兆0203億円を計上した。連結正味収入保険料は海外保険子会社の大幅増収を主因に同12.4%(1607億円)増の1兆4570億円となった。連結生命保険料は同2713億円増の2402億円。グループの経常利益は同4.6%減の2848億円で、同四半期純利益は同9.1%増の2227億円。進捗率は38.5%。グループ修正利益は同373億円増益の2346億円で進捗率は35.0%となった。

 グループ修正利益の各事業の内訳では、国内損保事業は前年同期比427億円増益の1456億円で、アーンド保険料が増加したことに加え、自然災害ロス、大口ロスの減少等により保険引受利益が増加したことを主因に増益。国内生保事業は同143億円減益の118億円で、三井住友海上プライマリー生命で前年同期に運用目標に到達した契約が多数発生したことの反動や、円高による利配収入の減少などにより減益。海外事業は同98億円増益の782億円。株式時価下落や米ドル預金の為替差損発生等による金融損益の減少等によりアジアは減益となったものの、欧州、米州が増益し、ロイズ・再保険でも一般ロスの良化により保険サービス損益が増加したことなどにより、全体で増益となった。
 ESRについても、25年3月末の226%から5ポイント上昇し6月末で231%となった。統合リスク量については、政策株式の売却を進める一方で国内株式の時価上昇や収益期待資産に対するリスクテイクを拡大したことなどにより2.9兆円と3月末と同水準となったが、内部留保の蓄積により時価純資産が増加(6.5兆円から6.8兆円に増加)したことが寄与した。
 国内損保主要2社(三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)の業績では、正味収入保険料は、自動車保険、火災保険の増収を主因に2社合算で前期比4.2%増の7846億円となった。
 自動車保険の状況については、第1四半期の事故件数は2社合算で前年同期比0.9%の増加。EI損害率は自然災害の減少を主因に2社合算で6.4ポイント低下し同63.9%となったが、自然災害を除いたベースでは、保険金単価の上昇を主因に同1.2ポイント上昇しての63.9%となった。また、自然災害の影響については、国内では第1四半期に発生がなかったことにより2社合算でインカードロスは前年同期比468億円の減少。海外については、カリフォルニア山火事以外の自然災害の減少により同16億円の減少となっている。
 三井住友海上の正味収入保険料は、前期比5.2%増の4218億円となった。正味損害率は同4.9ポイント低下し63.1%、正味事業費率は同2.3ポイント低下し31.2%となった。コンバインド・レシオは同7.2ポイント低下し94.3%。なお、家計地震・自賠責を除いたEI損害率は同9.5ポイント低下し59.1%。
 あいおいニッセイ同和損保の正味収入保険料は、前期比3.0%増の3627億円となった。正味損害率は同1.8ポイント低下し65.0%、正味事業費率は同1.5ポイント低下し33.9%、コンバインド・レシオは同3.3ポイント低下し98.9%となった。なお、家計地震・自賠責を除いたEI損害率は同13.7ポイント低下して55.6%。
 国内損保主要2社の保険引受利益は、前期比491億円増益の888億円となった。このうち三井住友海上は同205億円増益の423億円、あいおいニッセイ同和損保は同285億円増益の464億円。なお、2社合計の異常危険準備金反映前の保険引受利益は同836億円増益の868億円で、このうち三井住友海上は同431億円増益の454億円、あいおいニッセイ同和損保は同404億円増益の413億円だった。
 2社の資産運用・その他収支は、合計で同145億円減の1357億円だった。このうち三井住友海上は同264億円減の1083億円、あいおいニッセイ同和損保は同118億円増の273億円。
 2社合計の四半期純利益は、同225億円増益の1657億円。このうち三井住友海上は同55億円減益の1130億円で、あいおいニッセイ同和損保は同281億円増益の527億円となっている。
 国内生保子会社(三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命)は、三井住友海上あいおい生命の保険料等収入は前期比32億円減の1080億円となった。グロス収入保険料は、逓増定期保険の保有減少等により同2.9%減の1079億円。新契約年換算保険料は収入保障保険や定期保険の販売拡大の一方、医療保険(通常型)やがん保険の販売減少等により、同3.7%減の56億円だった。保有契約年換算保険料は同0.6%減の4256億円だった。基礎利益は同1.5%減の102億円を計上。四半期純利益は同1.1%減益の61億円だった。
 三井住友海上プライマリー生命の保険料等収入は、前期比1100億円減の2868億円を計上した。グロス収入保険料は、主力商品の改定や円建て商品のラインアップ強化などにより同1.6%増の2684億円。四半期純利益は、前年同期に運用目標に到達した契約が多数発生(責任準備金繰入負担が減少)したことの反動や、円高による利配収入の減少等により、同139億円減益の59億円。
 海外保険子会社の業績は、正味収入保険料は、ロイズ・再保険がシェアップ等により大きく増収したことに加え、アジア、欧州、米州、いずれも増収となり、前期比1281億円(24.0%)増の6623億円となった。四半期純利益は、欧州、米州は増益となったものの、株式時価下落や米ドル預金の為替差損発生等による金融損益の減少等によりアジアが減益となったことやロイズ・再保険がカリフォルニア山火事ロスの影響により減益となったことなどから、同76億円(14.4%)減の453億円となった。

Pick Up
安全運転スコアが改善するあいおいニッセイ同和損保の脳体操アプリ(3面)

 脳体操アプリは、安全運転に必要な認知・判断・操作の能力を鍛えることができる全8種類(運転技能向上ゲーム5種類・脳のトレーニングゲーム3種類)のトレーニングメニューを提供している(無料)。運転技能向上ゲームでは、「正確な判断と行動を取る能力」「素早く危険に気づく2重注意の能力」「ドライバーの予測能力」を鍛えることができる。また、脳のトレーニングでは、主に大脳の“前頭前野”を鍛えることができる。
 同アプリは、テレマ保険契約者向けの専用アプリのコンテンツとして提供しているほか、専用ゲーム機(セットトップBOX)をテレビモニターにつないでの体験や、タブレットでの体験が可能。また、自治体でのセミナーやモーター代理店・ディーラー代理店が開催するサポカー体験会等の各種イベントで、シニアドライバーの運転寿命延伸に向けた施策としても活用している。
 また、ゲームは1日20分・6週間という短時間実施することで、自動車運転技能と認知力・活力が向上することが実証されている(東北大学の19年5月発表の研究結果より)。
 パーソナライズ脳体操
 同社では、「パーソナライズ脳体操」(無料)も提供している。走行データとして取得している危険挙動(速度超過・急ブレーキ・急アクセル)の状況に応じて、効果的なトレーニングメニューをAIが自動判定し、月間運転レポー

続きは新聞でお読みください。
(2週間無料でお試しいただけます)
新聞購読申し込み

SHARE