住友生命が８月８日に発表した２０２５年度第１四半期決算によると、連結経常収益は前年同期比９．５％減の１兆２３３８億円で、連結保険料等収入は同４．５％減の７７７６億円となった。グループの新契約年換算保険料は同１３．３％増の１５２３億円。同保有契約年換算保険料は前年度末比０．３％減の３兆６５９２億円となった。グループの基礎利益は前年同期比１２．８％減の７９３億円。連結総資産は前年度末比１．０％減の４８兆３８０９億円、連結ソルベンシー・マージン比率は同３．３ポイント上昇し６３８．２％だった。

　グループの新契約年換算保険料の内訳は、国内事業が前年同期比５．３％減の２７４億円、海外事業が同１８．４％増の１２４９億円で海外事業が大きく貢献した。保有契約年換算保険料は、国内事業が前年度末比０．２％減の２兆３４２３億円で、海外事業が同０．５％減の１兆３１６９億円となる。
　住友生命単体の新契約年換算保険料（個人保険と個人年金保険）は、Ｖｉｔａｌｉｔｙを中心に保障性商品の販売が好調だったものの、主に外貨建一時払終身の販売が減少したことなどにより、前年同期比１４．４％減の２０４億円となった。このうち第三分野は同４．９％増の７５億円。チャネル別には営業職員チャネルが同０．３％減の１４０億円で、代理店チャネルが同３４．５％減の６３億円だった。保有契約年換算保険料（個人保険と個人年金保険）は前年度末比０．５％減の２兆２２１３億円で、このうち第三分野は同０．２％増の５６５９億円。解約・失効年換算保険料は外貨建一時払商品の解約減少等により前年同期比１７．５％減の１５９億円だった。基礎利益は株式の配当金増加や為替ヘッジコスト減少に伴い順ざやが増加したものの、保険関係差益が減少したことにより、同２０．４％減の６０３億円。
　経常収益は同１４．７％減の８２８９億円で、このうち保険料等収入は外貨建一時払商品の販売が減少したことを主因に、同１２．６％減の４７１７億円、資産運用収益は同１８．７％減の３３４１億円となった。経常費用は同９．６％減の８２３８億円で、このうち保険金等支払金は同２．７％減の５２８１億円、責任準備金等繰入額は同８２．５％減の１９７億円、資産運用費用は同１５．８％増の１６０９億円、事業費は同３．２％増の８５３億円だった。
　経常利益は同９１．７％減の５１億円、四半期純剰余は同５．１％増の１７８億円となった。
　メディケア生命の新契約年換算保険料は、４月に改定を行った主力医療保険の販売好調により、前年同期比３７．２％増の６９億円。保険料等収入は新契約の増加に伴い保有契約が増加したことなどにより同２４．７％増の４４８億円、保有契約年換算保険料は前年度末比４．６％増の１２０９億円となった。基礎利益は同５４．８％減の１０億円。
　海外事業では、シメトラ社（米国）の新契約年換算保険料は企業保険の販売が好調で前年同期比２０．８％増の１１１３億円、保険料等収入は同１７．６％増の１０９９億円、保有契約年換算保険料は前年度末比０．１％増の１兆００９６億円だった。
　シングライフ（シンガポール）の新契約年換算保険料は貯蓄性商品等の販売が好調で前年同期比２．０％増の１３６億円、保険料等収入は同４．１％増の１５０８億円、保有契約年換算保険料は前年度末比２．４％減の３０７３億円だった。
　海外事業（シメトラ、シングライフ他）の基礎利益は前年同期比４１．１％増の２５５億円。