損保協会 定例会見 代理店の業務品質向上の取り組み報告 「自己点検チェックシートを実効性あるものに」 企業のリスクマネジメント支援にも注力
損保協会は9月18日、日銀記者クラブで定例記者会見を開き、舩曵真一郎協会長(三井住友海上社長)が協会長ステートメントの内容を発表した他、記者からの質問に答えた。同協会長は、業界の信頼回復に向け保険代理店の業務品質向上や企業のリスクマネジメント支援に一層注力する考えを示し、具体的な取り組みとして「損害保険会社による便宜供与適正化ガイドライン」の新設、来年4月から運用を開始する代理店業務品質に関する第三者評価制度の準備状況などを報告した。また、記者からの同制度に関する質問に対し、「『自己点検チェックシート』を実効性のある仕組みにするため、必要に応じて運用面の改善にも取り組む」と述べ、本格運用に向けた協会の考えをあらためて示した。
舩曵協会長はステートメントの内容について、6月末の協会長就任以来の取り組みを中心に説明した。はじめに「信頼回復」を最優先課題に掲げ、その一環として「保険代理店の募集品質向上に資する取り組み」を進めていると述べた。
6月に協会内に「代理店業務品質評議会」を立ち上げ、来年4月からの第三者評価制度の本格運用に向け準備を進めており、7月から一部の保険代理店に協力を得てフォローアップ点検のトライアルを開始したと報告した
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