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東京海上HD バークシャー・ハサウェイと戦略的提携 中核再保険子会社からの出資受ける 再保険分野・グローバルなM&A等で協働へ

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 東京海上ホールディングス(以下、東京海上HD)は3月23日、保険事業を中核に豊富な投資実績を有する世界的投資会社の Berkshire Hathaway Inc. (以下、バークシャー・ハサウェイ)の完全子会社で、強固な財務基盤を持つ再保険事業中核会社の National Indemnity Company (以下、ナショナル・インデムニティ)との間で、①東京海上HDへの戦略的出資②再保険分野での協働③M&A等での戦略的提携―を柱とする包括的な戦略的パートナーシップを実施することを決議したと発表した(8面に関連記事)。

 ナショナル・インデムニティはバークシャー・ハサウェイの100%子会社で、1940年4月26日設立。本社所在地はネブラスカ州オマハ。資本金は550万米ドル、従業員数は連結で825人。直近3年の業績は、23年12月期の連結売上収益が1275億1200万米ドル、同親会社の所有者に帰属する当期利益が615億7400万米ドルで、24年12月期の連結売上収益が1123億4600万米ドル、同親会社の所有者に帰属する当期利益が511億6300万米ドル、25年12月期の連結売上収益が977億6100万米ドル、同親会社の所有者に帰属する当期利益が370億3500万米ドルだった。25年12月期の連結純資産は2794億0600万米ドル、同連結総資産は5080億1000万米ドルとなっている。
 ▽東京海上HDへの戦略的出資
 ナショナル・インデムニティによる東京海上HDへの戦略的出資では、戦略的提携の基盤として、東京海上HDが保有する自己株式を割り当てるかたちで、発行済株数の約2.5%(総額約2874億円)をナショナル・インデムニティが取得する。払込期間は4月8日~4月14日。東京海上HDでは、既存株主の希薄化を防ぐ観点から、同時に2874億円を上限とする自己株式取得の実施を決定している。また、ナショナル・インデムニティは、東京海上HD取締役会の事前承認なしに同社株式を9.9%を超えて取得することはできない旨合意している。
 バークシャー・ハサウェイはナショナル・インデムニティによる出資について、「提携の戦略的意義に加え、東京海上HDの中長期的な企業価値向上を通じた投資リターンを見据えたもの」としており、東京海上HDでは、「当社としても、株主の期待に応えるべく、企業価値の持続的向上に取り組み、規律ある経営のもとで適切なリターンの創出を目指していく」としている。
 ▽再保険分野での協働
 東京海上HDはナショナル・インデムニティを再保険パネルに迎え、ナショナル・インデムニティが Whole Account QuotaShare 再保険(原則として特定の保険種目に限定せず、あらかじめ定義した対象ポートフォリオ全体について、保険料及び保険金・損害調査費等を事前に定めた一定割合で再保険会社に出再する比例再保険のこと。以下、WAQS)を通じて、東京海上グループが創出する保険ポートフォリオの一部を引受ける。東京海上HDではこの協働は、再保険マーケットの変動に左右されない長期かつ安定的な再保険基盤の質と量を一段と引き上げるとともに、激甚化する自然災害リスクを中心とした保険引受ポートフォリオのボラティリティの削減による収益安定性と戦略的柔軟性をさらに高めるものとしている。同社ではWAQSの枠組みは、両社の協働の深化に応じて発展していくことを想定しているとしており、協働によって創出される長期かつ安定的なリスクキャパシティを今後、成長分野、特に元受保険事業を中心とする新たな戦略的機会に活用し、さらなる利益成長を目指していくとしている。
 ナショナル・インデムニティにとっては、分散の効いた質の高いグローバル保険リスクへの安定的かつ継続的なアクセスが確保されるとともに、東京海上HDの確立された引受基盤と高度なリスク選択力を通じて、長期的価値創造に資する保険ポートフォリオを構築することが可能になるとしており、「本協働は、両社の引受力と資本力を結集することで、グローバル保険ビジネスの競争優位を一段と強化する長期的かつ戦略的な取り組みだ」としている。
 ▽M&A等での戦略的提携
 両社はM&A等のグローバルな戦略的投資機会で協働し、共同投資の実行を通じて両社の持続的な事業拡大を推進する。東京海上HDはこれまで、規律ある買収原則のもとで国内外での戦略的買収を通じて事業基盤を拡充してきた。本戦略的提携により、東京海上HDのM&Aの実行力とナショナル・インデムニティの卓越した資本力を組み合わせることで、M&A実行における選択肢や可能性が大きく拡張し、より多様かつ質の高い成長機会へのアクセスが可能となるとしている。
 本戦略的提携は、両社の補完的な強みを結集し、東京海上HDのグローバル保険市場における競争力と財務力の強靭性・柔軟性を一段と強化するものだとし、規律ある資本配分のもと、持続的な成長と企業価値の向上を目指していくとしている。
 今回の包括的な戦略的パートナーシップについて東京海上HDでは、「バークシャー・ハサウェイは、長期にわたり市場を大きく上回る株主価値を創出してきた世界有数の投資会社で、その規律ある投資姿勢と長期志向の経営哲学は、世界の資本市場で特別な評価を受けていると認識している。分権型の経営モデルや誠実性、財務の強靭性、資本規律など、バークシャー・ハサウェイが大切にしている企業文化と価値観は、当社と非常に共通している。その完全子会社であるナショナル・インデムニティとの本戦略的提携は、同社の強固な財務基盤と保険・再保険分野での豊富な引受経験と、同社のグローバルに展開する保険プラットフォーム、業界をリードする保険引受力や資本健全性、ならびに戦略的買収を通じて培ってきたM&A実行力を結集するものだ。両社の強みを融合することで、顧客に対する価値提供を質・量の両面で一段と高めるとともに、両社の持続的な企業価値向上を目指していく。また、これは単なる事業提携にとどまるものではなく、資本関係を基盤とする長期的かつ戦略的な協働関係を構築するものであり、両社の中長期的な成長を力強く後押しする重要な取り組みと考えている」としている。
 東京海上HDの小池昌洋取締役社長グループCEOは、「世界有数の長期投資家であり、企業文化・価値観が共通するバークシャー・ハサウェイと戦略的パートナーシップを構築できることを大変うれしく思う。本戦略的提携は、両社の強みを結集し、保険ビジネスの高度化と持続的な価値創造を実現する大きな一歩だ。今後も規律ある経営のもと、企業価値の向上に全力で取り組んでいく」、バークシャー・ハサウェイのバイスチェアマン(保険事業担当)のアジト・ジェイン氏は、「当社は、強固な引受基盤と卓越した経営陣を有する東京海上HDと長期的な協働関係を構築できることを喜ばしく思う。本戦略的提携を通じて、双方にとって魅力的な長期的機会が創出されることを期待している」とそれぞれコメントしている。

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