生保各社22年度第3四半期決算 新契約年換算保険料は17%増、経常利益は34%減と減益基調
生保協会集計による生保事業2022年度第3四半期決算によると、全社計の保険料等収入は28兆2871億円を計上、前年同期比20.0%増と大幅な伸びを示した。個人保険・個人年金保険計の新契約年換算保険料は同17.7%増の1兆6032億円で、上半期末の14.1%増からさらに伸びをみせている。一方、保険金等支払金も同30.7%増の29兆6206億円とコロナ影響等により増加しているが、増加率は上半期末を下回った。資産運用収益は同23.6%増の10兆4677億円、資産運用費用は同325.3%増の4兆4119億円、責任準備金等繰入額は同32.2%減の3兆2381億円、事業費は同5.9%増の3兆6442億円となり、第3四半期の経常利益は同34.4%減の1兆6765億円となった。(本日4~6面に生保協会会員各社の業績詳細を掲載)
日本生命グループの連結保険料等収入は、海外金利の上昇に伴うグループ各社の外貨建商品の販売増加などにより大幅に増収し、前年同期比14.6%増の4兆6110億円となった。このうち日本生命の保険料等収入は同4.3%増の3兆3276億円、大樹生命は同73.1%増の6752億円だった。基礎利益の合計は、同48.1%減の2943億円。日本
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国連が定める3月8日の「国際女性デー」にちなんで、保険業界における女性の働き方や女性管理職育成について取り上げる連載の第2回目。今回はAIGジャパン・ホールディングス取締役・バイスチェアマンでアメリカンホーム医療・損害保険代表取締役社長兼CEOの渡辺治子氏と、AIGジャパン・ホールディングスおよびAIG損保の広報担当執行役員の林原麻里子氏に、女性管理職としての自身の経験や、女性管理職育成に必要な考え方などを聞いた。
AIGジャパン・ホールディングス 渡辺治子氏
■抜てきよりも「準備とフォロー」
――ご自身の経歴を。
渡辺 大学で経済学を学び、卒業後に日本銀行に就職した。15年の勤務を経て外資系金融に移り、2009年にAIGに入社した。現在はアメリカンホームの社長とAIGジャパン・ホールディングスのバイスチェアマンを兼任し、後者ではカルチャー・トランスフォーメーション(企業文化の変革)の担当と、経団連や経済同友会といった対外的な活動を中心に行っている。
――当初から仕事でキャリアを積んでいく気持ちがあったのか。
渡辺 社会人になった当時は、一般的に結婚や育児に対するサポート体制もなく、パートナーが海外や地方に転勤になると、女性が仕事を辞めてついていくのが普通という風潮だっ
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