明治安田生命グループ 22年度決算、グループ保険料30%増で4年ぶり3兆円超水準 基礎利益はコロナ等で11%減4018億円に
明治安田生命が5月23日に発表した2022年度決算によると、グループ保険料は明治安田生命単体における外貨建一時払保険の販売量増加およびスタンコープ社の増収を主因にコロナ禍前の19年度を上回る水準まで増加し、前年度比30.6%増の3兆6702億円と18年度以来4年ぶりに3兆円を上回る水準となった。グループ基礎利益は明治安田生命単体におけるコロナ関連の支払い増加、ヘッジコストの上昇、外貨建保険の標準責任準備金の積立負担の発生等により、同11.1%減益の4018億円。健全性を示す指標のグループESRは前年度末から約5ポイント減の205%程度、オンバランス自己資本は同1092億円増の4兆2480億円といずれも高い水準を維持した。23年度業績については、グループ・単体ともに保険料等収入は「減収」、利益水準は「横ばい」を見込む。
グループ保険料のうち、明治安田生命単体が前年度比31.1%増の3兆2036億円、海外保険事業等が同27.4%増の4665億円で、そのうちスタンコープ社は同24.3%増の4264億円だった。海外保険事業等の保険料は初めて4000億円を上回る水準まで増加した。
グループ基礎利益のうち、明治安田生命単体が前年度比14.9%
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ムーディーズ・ジャパン(以下、ムーディーズ)は4月24日、「日本の保険業界の見通し」をテーマにオンラインイベントを開催した。金利・為替・物価などの国内外のマクロ環境が大きく変動する中、日本の保険業界の見通しについて同社の見解を説明するとともに、市場関係者と意見交換を行うことを目的としたもので、イベントには保険会社、資産運用会社、証券会社、銀行など金融業界の幅広い業種から計203人が参加。生保・損保業界の見通し、米地銀破綻の日本の保険会社信用力への影響などを主なトピックにプレゼンテーションを行ったほか、参加者との質疑応答を行った。
イベントは、▽講演①生保業界見通し▽講演②損保業界見通し▽Q&Aセッション―の3部構成で、イベントの冒頭、ムーディーズ金融機関グループVP―シニア・クレジット・オフィサーの山本哲也氏が開会あいさつを行った。
【生保業界:金利上昇背景に強固な資本を維持、見通しは安定的】
講演①では、ムーディーズ金融機関グループVP―シニア・アナリストの牧本聡一郎氏が「金利上昇を背景に強固な資本を維持、見通し安定的」と題してプレゼンテーションを行った。
牧本氏はまず、2022年2月にムーディーズ・インベスターズサービスが公表した「長期金利上昇を背景に強固な資本を維持し、見通しは安
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