生保各社２３年度（２４年３月期）第１四半期決算　新契約保険料は回復基調続く、全社計収入保険料は８％増８兆８千億円弱

　国内最大級の事業規模の総合保険代理店エムエスティ保険サービスと、保険仲介とリスクマネジメント（ＲＭ）の世界的リーディングカンパニーであるＭａｒｓｈの１００％出資の日本法人であるマーシュジャパンは、１０月１日付で合弁会社「ＭＳＴマーシュ株式会社」（以下、新会社）の営業を開始する。新会社の社長には、今年６月にエムエスティ保険サービスの社長を退任した村上敦士氏が就任を予定している。この人事からも、新会社に対する並々ならぬ意気込みが感じられる。新会社の設立により、エムエスティ保険サービスの持つ顧客基盤と、マーシュジャパンの持つグローバルレベルのリスクマネジメントニーズに対するノウハウ・専門性を融合させ、新たな価値創造を目指す考えだ。
　新会社は、両社の協働による価値提供を通じて、日本企業のリスクマネジメントに関わる課題解決と成長を、スピード感を持って支援することをビジョンに掲げている。
　エムエスティ保険サービスの強みとしては、広範な顧客基盤を持っていること、さらには顧客企業の経営層からの絶大な信頼と、全国規模の営業体制・ネットワークが挙げられる。
　一方、マーシュの強みは、時代の変化に適応したリスクマネジメント体制をサポートする「カスタムメイドの保険設計と手配」、人的資本を支えて従業員エンゲージメント向上に資する「福利厚生制度の設計」、世界１３