損保協会 「保険料調整行為」で再発防止策、「独占禁止法遵守のための指針」を改定 各種啓発活動(教育・研修)の強化方針も示す
損保協会は12月15日、保険料調整行為について、業界としての再発防止策に関する取り組みの進捗状況を発表した。これまでの同協会における独占禁止法への取り組みを検証・分析した結果、独占禁止法遵守に関する規範・指針等の改定・新設を行うこととし、同日「損害保険会社の独占禁止法遵守のための指針」の改定を実施、今後も同指針別冊の「保険契約引受にかかる独占禁止法上の留意点(仮称)」の新設や同協会の「行動規範」の改定を予定していることが公表された。さらに、「啓発活動(教育・研修)の強化」について、保険会社向け・代理店(募集人)向け・共通―と対象別に今後の方針が示された。
損保協会では、これまでの同協会の独占禁止法遵守の取り組みは、協会・業界として共同で行う活動(同協会の委員会活動に関する独占禁止法遵守の徹底等)に対する内容に重点が置かれており、各保険会社・代理店が独占禁止法を遵守するための支援については必ずしも十分ではなかったと認識、「独占禁止法遵守に関する指針等の改定・新設」「啓発活動(教育・研修)の強化」といった対応を実施することとした。
「損害保険会社の独占禁止法遵守のための指針」(以下、同指針)の改定については、保険契約引受業務等に関わる
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保険・リスクマネジメント分野を研究する大学教員・学生によって組織される「全国保険学ゼミナール(Risk and Insurance Seminar:RIS)」は12月2日、3日の2日間にわたり、福岡県福岡市の福岡大学で第20回全国大会を開催した。全国から12大学14ゼミが保険・リスクに関する研究発表を行い、最も印象に残ったプレゼンテーションに贈られるMIP(Most Impressive Presentation)第1位には早稲田大学中出哲ゼミが選ばれた。当日は、学生179人、教員16人、実務家34人の合計229人が参加した。
初日の大会冒頭に行われた開会式で九州産業大学専任講師の根本篤司氏があいさつし、「これまで磨いてきた議論のスキルや研究の成果を大いに発揮してもらい、厳しい指摘などを受けて心がくじけそうな時は、皆で助け合ってほしい」と激励した。RIS参加教員からのあいさつで関西大学教授の石田成則氏は「今日明日の2日間だけでなく、RISの経験は社会に出てから人生を歩む上でも一生の宝物になる。同じゼミなどで研さんを積んだ仲間との友情も一生ものだ。こうした点を胸に刻んで全力で大会に望んでほしい」と呼び掛けた。
開会式の終了後に各参加者が3会場に分かれて研究報告が始まった。今回は1セッション60分で、担当ゼミ班の報告時間が25~30分、
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