東京海上日動 二次商流利用の物流費用・貨物損害を補償 運送保険「食品ロス削減推進特約」開発 食品産業センター会員向け団体保険で提供
東京海上日動は、社会課題となっている食品ロスを減らすために、運送保険の新特約として「食品ロス削減推進特約」を開発、10月1日から提供を開始した。一般財団法人食品産業センターと連携し、同センター会員に向けた団体保険制度の中で提供していく。
食品産業センターは、食品産業界の連携強化を通じた業界共通の課題解決を図ることを目的に1970年に設立された国内唯一の食品産業の業種横断的全国団体で、主に、食品産業界の調整役・推進役として行政と業界の橋渡し役を担っている。食品産業界、関連業界を網羅する約120団体、大手食品企業約130社などが会員となっている。
「食品ロス削減推進特約」は、食品産業センター会員が加入可能な運送保険の団体保険制度に付帯できる。補償する内容は、「二次商流利用に要した物流費用および貨物損害」で、保管中・加工中・輸送中の事故、落下等による梱包・化粧箱の外装損傷などにより、商品ロットの一部に損害が生じた際に、品質上の問題がない食品を廃棄ではなく再販や寄付の二次商流を手配することで生じた「(A)二次流通費用」「(B)二次商流への転売益を差し引いた貨物損害」を補償する。
対象となる事故例として、以下の例(輸送中の事故による商品
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〈記者の視点から〉
北海道ではエゾシカとの衝突事故が後を絶たない。2023年には全道で5287件と5千件の大台を超えた。道警察本部交通企画課の方面別データによれば、札幌方面が最も多く(40.6%)、釧路方面がそれに続いており(28%)、国交省北海道開発局のエゾシカ衝突事故マップでも苫小牧周辺を要注意区間の一つとして挙げている。中でも新千歳空港に近いウトナイ湖周辺ではエゾシカへの注意標識も頻発に見受けられる。特に、10月からは事故が多発する傾向があり、注意が必要だ。
【10月以降がピーク】
エゾシカの特徴の一つは、その個体の大きさにある。本州に生息するニホンジカ(ホンシュウジカ)の体長120センチ~160センチ、体重50キロ~80キロと比べると、エゾシカは雄で体長最大190センチ、体重150キロ、雌でも体長最大150センチ、体重80キロに達するものもある。車と衝突した場合、ロードキルだけでなく車体が大きく損傷する可能性もある。また、衝突を回避して対向車とぶつかるなど大きな事故につながりかねない。今、その個体数が増えている。
エゾシカは明治時代の大雪と乱獲により、一時、絶滅の危機に瀕したが、その後の保護政策やハンター不足などで個体数は回復し、2011年度には77万頭にまで増えた。その後は緊
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