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うず

「ニッセイ名作シリーズ」

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 日本生命が協賛する「ニッセイ名作シリーズ」の招待者数が800万人に達した。ニッセイ名作シリーズを展開する日生劇場では、日本の未来を担う子どもたちの心を豊かにすることを目的に、さまざまな舞台芸術を提供しており、劇場は今年60周年を迎える。
 実は筆者も小学生の頃に同シリーズのミュージカル公演を見たことがある。笑いと涙に満ちた素晴らしい舞台の記憶は今でも鮮明に残っており、劇場で芝居を見るのがすっかり好きになってしまった。
 日生劇場の作品の特徴は、子どもも大人も楽しめることや、メッセージ性の強さにある。「日生劇場ファミリーフェスティヴァル2022」で上演されたミュージカル「リトル・ゾンビガール」もそうだ。原作本を読む機会があったが、多様性や自然との共生といった時代に合ったテーマの下、相手を思いやる気持ち、自分に正直でいる勇気など「大切なもの」が分かりやすく描かれており、登場人物の心の葛藤には思わず涙があふれた。舞台公演ともなれば間違いなく号泣することだろう。
 優れた作品は子ども・大人を問わず心に響くものだと実感する一方で、大人になってからは、こういった本質的なメッセージを伝える作品に触れる機会が少なくなっていることに気付く。「大切なもの」を忘れないためにも、日頃から質の高い芸術作品に触れることは大事だとあらためて思った。
 日生劇場の作品は皆、困難を乗り越えた先に希望が見える展開になっている。現在の日本は自然災害や少子高齢化など数々の課題を抱えているが、日生劇場の作品のように、困難を何とか克服して希望に満ちた未来へと向かってほしい。子どもたちに明るい未来を残すためにも、大人にこそ「ニッセイ名作シリーズ」を見てもらいたい。(糸)

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